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2016.10.12 | Comments(0) | Trackback(0) | カテゴリ神楽

大室南部神楽 水神舞 @第39回石巻・桃生・牡鹿地方神楽大会

さて本日は、第39回石巻・桃生・牡鹿地方神楽大会から大室南部神楽で水神舞です。

先日の中尊寺奉納神楽でも、子供たちが活躍して大きな拍手に包まれていました。

この日も、同じく水神舞でしたが、大室南部神楽さんの由来について

大室南部神楽さんの由来について当日配布されました「大室南部神楽保存会 演目帖」より抜粋掲載致します。

「大室南部神楽は大正10年、岩手県一関市藤沢町(大津保村)出身の神楽師・千田清人氏が舞を指導したことに始まるといわれており、磐井地方の流派、瑞山流を継承しています。千田氏は大室の佐藤庄吉氏の自宅に数か月滞在しては、何年も地域の若者たちへ神楽を伝えたといいます。
当初は佐藤省吾氏ほか13名で神楽団をつくり伝承、佐藤省吾を師とした二代目は10名が指導を受け、近隣の神社の祭りなどに参加するなど披露してきました。8名が三代目を受け継いでいましたが(昭和8年)、戦争のため中断していました。佐藤清次氏の指導により昭和50年、25名が継承しました。この頃は、各地で休止中の伝統芸能が復活した時代でもありました。それからは各地のイベント等に参加し、地域の児童生徒を指導するなど活発な活動を行ってきました。
昭和57年に北上町指定無形文化財の指定。登録を受けました。
佐藤哲氏の指導のもと、子ども神楽も誕生し各地に招かれ数多く出演し活躍しましたが、平成10年頃から担い手不足により活動が一時止まっていました。」とあります。

そのような中で、東日本大震災で十三浜の集落がバラバラになったことを契機に、子供神楽経験者が奮起して神楽を再興して今日に至っています。



水神舞は、元は山伏神楽からの由来と思われる演目ですが、山伏神楽の水神舞では最初に竜神が出て、神々に流れが絶えた滝の水をもとのように流してくれと頼みます、それに答えて神々が許したことを祝って四人の水神が御神楽を舞うという内容です。

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これが、南部神楽の方では様々な異傳の神の名がつけられ、東の二神と西の二神が相争う内容になっています。

DSC00654.jpg

そこへ仲裁役の瓊瓊杵尊が出てきます。
他の神楽団体では天照大御神や経津主命が仲裁に入ったりもしますが、いずれも天を司る偉い神様が事を収める役どころとなっています。

DSC00658_20161012212107b3e.jpg

四方が丸く収まったところで千代の御神楽と相成ります。
そして、面を外してのくずし舞になります。
今日もみんな頑張ったね!

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動画でどうぞ。

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テーマ:伝統芸能 - ジャンル:学問・文化・芸術

2016.10.12 |

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祭・・・それは祈り、畏れ、そして縋り付くばかりの信仰、神人共生の歓びの象徴。さて、明日のエネルギーの糧を求めに彷徨おう。

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