2016.09.26 | Comments(0) | Trackback(0) | カテゴリ神楽

小田代神楽 宮鎮 @中尊寺奉納神楽

さて、本日からは9月17日に平泉中尊寺で行われた奉納神楽の模様をリポートしていきます。
中尊寺では、近年郷土芸能をご法楽として招待上演することに熱心です。
また、東日本大震災以降は沿岸部の芸能を招くなど、復興支援と犠牲者の慰霊鎮魂にも取り組んできました。
今回は初めて神楽を上演することになったようです。
お寺で神楽というと、妙な取り合わせのように思いますが、中尊寺はもともと天台宗の東北総本山であり、台密修験の本拠地といってもよいから、神楽の場として相応しいかもしれません。

ということで、始めに小田代神楽の宮鎮といきます。

その前に小田代神楽さんの由来については定本より。

「明治二八年一○月、部落の氏神五十瀬神社に神楽を奉納するため、氏子総代の植田喜作が庭元となり、羽田の鴬沢神楽から師匠を招き指導を受け、小田代神楽を創設した。
 初代庭元植田喜作、二代及川春治、三代及川清志四郎、四代~五代及川篤男である。」
とあります。初代の植田喜作が指導を受けたのは菅原金之丞とあるが、金之丞は千葉栄佐衛門とともに瀬台野神楽を立ち上げた人物であり、後年田原の蟹沢に婿入りして蟹沢神楽を創設し、周辺の地域にも神楽指導をした。

そして第六代目庭元は及川章さんです。



小田代神楽は、胆沢地方(岩手県奥州市周辺)に広く伝播した特徴的な神楽なので胆沢神楽とも称されるが、大きくは南部神楽の範疇に入る。

この胆沢神楽の元になったのが瀬台野神楽で、その発祥は幕末頃と思われます。

伝承される演目は、神舞として表六番、裏六番と神舞。それに物語性のある仕組神楽です。

表舞は、御神楽、山ノ神舞、三葉舞、八幡舞、道引舞、岩戸開舞
裏舞は、鳥舞、宮鎮舞、荒調子舞、地割舞、五大領舞、本岩戸開舞

幕奏上は

〽 サンヤー 宮鎮 宮鎮 サンヨー

IMG_6612.jpg

この宮鎮は山ノ神舞の裏舞となっていて、共に激しい荒舞です。
最初に面を付けての練り舞です。

IMG_6614.jpg

次いで、面を外しての崩し舞です。
小田代神楽では、神楽で通常使用するものより長い刀を敢えて使用しているとのこと。
その方が迫力が出るからということでしたが、さはありながら扱いが難しく腕力も要求されることと推察します。

IMG_6622.jpg

南部神楽では、陸前浜の法印神楽由来の演目と、早池峰系統の山伏神楽由来の演目が混在しています。
この宮鎮は法印神楽のものですが、陸前浜の法印神楽には無く、異伝の法印神楽にはありますが、その宮鎮とは異なるようです。

IMG_6639.jpg

動画でどうぞ。

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2016.09.26 |

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