2016.09.10 | Comments(0) | Trackback(0) | カテゴリ神楽

御嶽神楽 八雲払 @全国神楽大会ハヤチネ2016

さて本日は、全国神楽大会ハヤチネ2016から大分県豊後大野市清川町(旧清川村)に伝わる神楽で、平成19年3月7日に国の重要無形民俗文化財に指定されでいます。大分県宮崎県一帯に伝承されている御嶽流神楽の基となっている神楽のようです。

由来は次の通り
「宝徳元年(1449年)、豊後国の守護であった大友氏第14代当主大友親隆が日向行縢山での薩摩への戦勝を記念して創建した御嶽神社で奉納されたのが始まりであるとされる。
その後、江戸時代中期に御嶽神社の第18代神主加藤長古が出雲神楽の型を取り入れて現在の神楽にし、33演目を伝承している。
演目は三十三番あり、五方礼始、天沼矛、誓約、心化、五穀舞、綱武、岩戸開、綱母、柴曳、八雲払、返矢、高御座、天孫降臨、貴見城、綱伐、舞入、平国、神開、庭火、岩戸舞、武者、剣、柴入、魔払、手散米、太平楽、返拝、朝倉返、天之注連、地割、荒神、大神となっている。」



演目の八雲払は素戔嗚尊の八岐大蛇退治です。
出雲神楽の流れですので、殊にも素戔嗚尊(及び十拳剣)に関する演目は重要視されているうようで、この八雲払から素戔嗚尊の部分を取り出して素面、軽装で舞う綱伐という演目がある程です。

櫛稲田姫と足名椎、手名椎です。

DSC00190.jpg

稲藁で作られた八岐大蛇です。五穀豊穣の祈願も含まれているようなイメージですね。
この大蛇が後で大変な目に会います。

DSC00189.jpg

素戔嗚尊です。大きな張り扇が瀬台野流神楽を思い起こさせます。

素戔嗚尊と老夫婦の言立て(神文というそうです)



素戔嗚尊 汝(いまし)達は、はたすや、何の為にかく泣くや。

足名椎 命に答えて申す。これやつかれは国津神なり。我が名は足名椎、我が妻は手名椎と申す。この少女(おとめ)はやつかれが子なり。名を櫛名田比売と申す。泣く故は、我先に八人(やたり)の少女をもちたまえば、年毎に八俣が大蛇(おろち)が為に呑まれき。今また、残りの少女も呑まれなんとす。呑まるるに逃るるによしなし。これ故痛み申す。

素戔嗚尊 然らば、まさにむすめをもって吾に奉らんや。

足名椎 詔のままに捧げ奉る。須佐之男のおんがみに。

素戔嗚尊 然らば吾謀り申す。八塩折(やしおおり)の酒を醸(か)みあわし、桟敷(さずき)八間(やま)を結いて酒を盛りもって待ちなば、果たして大蛇、八尾八谷の間を這え渡り、頭各々一つの酒船に落とし入れ、呑み終えて眠らむその時、吾腰に佩(は)えたる十拳剣(とつかのつるぎ)を抜いて、ずたずたに退治(たいぜ)んと申す。    「豊後林」HPより抜粋 



DSC00194.jpg

艶やかな櫛稲田姫の舞の後に、素戔嗚尊が勇壮に荒々しく舞い、遂に八岐大蛇の首を切り落とします!
切り落としたということは、この刀は真剣だということです。
この舞手さんは、真剣を振りかざして舞っていたということです。居合術でもやっているのでしょうか。

DSC00234.jpg

めでたく退治し、素戔嗚尊の神歌です。

〽 八雲立つ 出雲八重垣 妻籠みの 八重垣作る その八重垣を

DSC00239.jpg

動画でどうぞ。
※動画の最後に、老夫婦が楽しいことをして帰ります。お見逃しなく。


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2016.09.10 |

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