本海獅子舞番楽下直根講中 「祓い獅子・翁・御神楽」@ 全国神楽大会ハヤチネ2016
さて本日は、全国神楽大会ハヤチネ2016から秋田県の本海流獅子舞番楽です。
今回は下直根講中が出演し、祓い獅子・翁・御神楽を上演しました。
本海獅子舞番楽の由来は当日パンフレットより
「京都醍醐三宝院末の修験と伝わる本海行人の名にちなんで付けられたと推測されます。本海行人は江戸時代初期の寛永年間ごろに、鳥海町の奥地から村々に番楽を伝授して、最後に矢島町の荒沢に至って死去したと伝えられています。
鳥海山に対する信仰を背景に13地区で伝承されている」ということです。
番楽の伝承団体を一般的に「講中」と呼び、現在伝承している団体は上百宅番楽、下百宅講中・上直根講中・中直根講中・前ノ沢講中・下直根講中・猿倉講中・興屋講中・二階講中・天池講中・八木山講中・平根講中・提鍋講中の13講中であり、平成23年3月9日に国の重要無形民俗文化財に指定されている。
修験の作法の入る獅子舞が舞われた後に番楽が演舞される習わしとなっているが、かつては獅子舞と番楽の全部を総称して単に獅子舞と呼んだ。
本海番楽は獅子頭を奉ずる獅子舞と、幕を張っての余興ともいうべき番楽から構成されており、諸曲のはじめには必ず獅子舞を奉ずる。かつては48番を数えた演目も今日では神舞、祓い獅子、先番楽、御神楽、三番叟、翁、鳥舞、屋島、三人立、二人曽我、要揃い、橋引、金巻、品ごぎ、もちつき となっている。
祓い獅子 最初に舞歌がかかります
〽参りきて これのお庭を見渡せば 黄金こ草は 足にからまるヤー
次に翁 東西南北の浄土を拝する舞で、三番叟の動に対して静的な舞でもあります。切顎の白式尉面(翁面)を着け天地長久、延命息災を祈り踏み鎮める千秋万歳の舞ということです。
最初に幕掛と称して神歌をあげます
〽 御神楽や いつ立ちそめしの御神楽や
きょう立ちそめし 神の御神楽や ヤアサ
これをにしまの拍子で唄うとあります
右手に錫杖、左手に扇を採っての二人舞です。
ところでこの御神楽の際の太鼓拍子は岩手県の二戸地方の神楽によく似ています。
動画でどうぞ。
- 関連記事
-
- 御嶽神楽 八雲払 @全国神楽大会ハヤチネ2016 (2016/09/10)
- 雄勝法印神楽 所望分 @全国神楽大会ハヤチネ2016 (2016/09/09)
- 本海獅子舞番楽下直根講中 「祓い獅子・翁・御神楽」@ 全国神楽大会ハヤチネ2016 (2016/09/08)
- 大宮神楽 恵比寿舞 全国神楽大会ハヤチネ2016 (2016/09/07)
- 篠木神楽 獅子舞 @全国神楽大会ハヤチネ2016 (2016/09/06)
