南沢神楽 魔王退治 @第29回あやめ祭り神楽大会
さて本日は、第29回あやめ祭り神楽大会から南沢神楽さんで魔王退治です。
その前に、南沢神楽さんの由来について
「明治初期、市野々に本郷神楽が組織され、市野々神楽の本流となったが昭和初期衰退した。
昭和一五年、金野米右エ門が宮元になり、本郷神楽の千葉秀雄師匠を招き神楽の指導を受け、南沢神楽を創設した。戦前は蘇武運一郎師匠が、戦後は蘇武築登師匠が指導に当り現在に到っている。
初代宮元金野米右エ門、二代佐藤匡美、三代蘇武栄、四代蘇武秋男である。
蘇武運一郎は神楽の師匠であると同時に神楽面師でもある。また、岩手県南宮城県北神楽大会の審査員を二○年にわたり勤め感謝状を授けている。」
とありますが、現在の代表は佐藤耕三さんです。
魔王退治は、国中に悪事をなす魔王達を素盞嗚尊が退治するという場面を道化を交えながら演ずるもので。南沢神楽さんは、この演目で今年の厳美大会で優勝しています。
冒頭からサンヤ拍子にのって道化姿の三人の魔物が現れて色々やります。
魔王退治は、法印神楽では魔王神璽等と呼ばれ、最初に知驚(ツケ)が出て、天照大神が治める豊葦原瑞穂国に魔民が悪事をなしていることを述べます。
南沢神楽では、この役割を天児屋根命が演じていますが、本吉の法印神楽では「翁寅」で舞う翁としている。
魔王が様々な悪事をなすので、困った天児屋根命が素盞嗚尊を呼びます。
素戔嗚尊
〽 いかに大魔王幾千万来たって妨げをなすとも、我盡力をもって退治致すなり 例え地を分け降るとも追いかけ追いかけ退治致すなり 心やすかるべきやのう
そして、退治された魔物たちは「御赦免、御赦免」と言って約束の手形を残して消えていきます。
最後の素戔嗚尊の力みも必見です。
動画でどうぞ。
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