根子番楽 鞍馬@日本の祭りinあきた2015
さて、本日からは少し過去ネタになりますが、昨年10月に秋田県横手市で開催されました日本の祭りinあきた2015から、郷土芸能ステージの様子をリポートします。会場が数カ所に分かれていたので観ることができた分だけですがあしからず。
最初は、秋田ふるさと村の広場ステージから根子番楽です。
昨日までブログで書いた霜月神楽が社家神楽としたら、こちらは山伏神楽です。
北秋田市阿仁の根子集落に伝承される国指定重要無形民俗文化財で山伏神楽の系統を引く番楽の継承団体です。
その発祥は平氏没落後、一族の小池大納言炊之助家臣が四散し、その一部が根子に住み着き番楽を伝えたということだ。根子集落の旧佐藤家は佐藤庄司正信の子孫と伝えられ、その祖の兜に付け奉じたという観音像を集落の守り本尊とし、これに雌雄二頭の獅子頭をもって正月十六日に年番で各家引き継ぎするという。そして、8月14日の盆行事と9月12日の山神社で番楽が行われる。
伝える演目は、かつては、表舞12番、裏舞8番の20番あったが、裏舞は殆ど廃れてしまい、現在は9演目(うち、裏舞1つ)が継承されている。「露払い」「翁舞」「三番叟」「信夫太郎」「鞍馬」「作祭り」「尊我兄弟」「鐘巻」の表舞と、裏舞の「敦盛」である。
さて、鞍馬であるが、これは牛若丸が鞍馬山で天狗を相手に兵法を学び、五條の橋で弁慶と兵法比べをする様を華麗な舞にしたものです。
牛若丸の扇の舞い
弁慶の長刀をかわすため牛若丸が飛んだり側転したりし、最後は長刀の上に乗って勝負が付きます。
牛若丸が幕に入ると、弁慶の薙刀の舞いとなります。
ところで、番楽の武士舞では最後に一人が残って刀や長刀で激しく舞いますが、法印神楽の太刀御神楽に相応している感じがします。
動画でどうぞ。
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