胡四王神楽 木曾舞@花巻神社例祭
さて、本日は花巻神社例祭での奉納神楽から胡四王神楽さんで木曾舞です。この日は、権現舞が無かったのでこれが最後の演目になりました。
本田安次著「山伏神楽・番楽」では、この演目を女舞の部類としている。(他に女舞として、年寿、機織、橋引、鐘巻、天女、汐汲み、苧環などをあげている)
この演目は能楽の「巴」を底本として神楽に仕組んでいるとも言える。
木曽義仲の妻巴御前が、義仲討ち死にした後にその菩提を弔うため旅の僧侶に回向を頼むという場面だが、その巴御前自身がすでにこの世の者でなく、執念にかられた女武者の亡者の悲しさと物狂おしさを綴る名作で、古来より民衆の人気を博している。
幕出し謡はこうである
〽 おう我はそれ巴といいし 女武者 本国倶利伽羅谷に恋しさよ
して、最初に巴御前一人が舞い出る
装束は、同じ木曾舞でも岳では直面で舞い、大償では女面をつけて舞うことになっている。
続いて、葵、山吹の妹達も黒采に日輪カンザシを付けて舞い出て、巴御前とともに三人舞を静かに舞う。
しかしながら、妹達は数々の戦により次々に行方知らずとなり、ついには巴御前一人が残る。
そこへ旅の客僧が現れる。(それにしても旅の客僧が頬かむりとはなにごとなのか、江戸時代はそれほど信用出来ないほど僧形の怪しい物が跳梁していたということか)
旅の客層は、眼前の巴御前を亡霊と知りつつ、女と見て握り飯を取り出すなどのちょっかいを出す。
(すみませんが、ここから突然大雨が降りだしたので画面が見づらいです。ご了承ください)
そして、旅の僧形が幕に入ると、巴御前は片肌を脱いで次の荒舞に備えます。
そして、巴御前は夫の仇である本田の主従を前に、衣の片肌を脱いで奮戦するのでした。
最後に巴の狂い舞があって幕入りとなります。
それにしても、この女舞の舞手は素晴らしいです!!
動画でどうぞ。
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