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2012.03.21 | Comments(0) | Trackback(0) | カテゴリ民俗

互市ということ

かつての市がたつような町には互市(物々交換)の市日が設けられ、沢山の出店が品物を並べ、そこに近郷近在の町人村人が出かけた。それは物を贖う行為ばかりでなく、様々な催しものの物見を兼ねたものであったから、老若男女の大きな楽しみであったに違いない。

今日では、ショッピングセンター等ができ、道筋にテントを掛けて物を売るなどというものに興味を惹くものは少なくなった。(ショッピングセンター自体が毎日開かれる互市のようなものか?)

しかし、今も宮城県内には多くの互市が残っている。
鹿島台は4月と11月に約300の出店が出る明治43年以来という。今年は4月10日(火)~12日(木)。
岩出山は昭和2年から春秋に行われ60軒ほどが出る、今年は4月15日(日)~16日(月)
若柳は4月17日(火)~18日(水)
岩ケ崎は4月13日~14日
高清水は3月29日~30日
築館は3月20日~21日  等など。

岩手県南でもいくつか残っているが花泉では4月の1~3日に互市が行われている。
次の画像は平成17年の様子である。

縁起物の瀬戸物などを売る店


竹細工を売るのは宮城県地方では定番のようである。
05402012.jpg


品物の定価はあってなきが如し。客と売り手の交渉しだいといったところか。
05402010.jpg

木の桶やまな板などは遠く山形県からくる業者もいる
05402005.jpg

これは長芋の種芋。互市の本来の目的には農産物の種交換という目的もあったということである。
05402008.jpg

これらの店で売っているものは、現在は近所のホームセンター等で何時でも廉価で手に入るものばかりである。
なにも市日に限ってお目にかかるというものではなくなってしまい、今更互市に品物を求めて集まるなどということはなくなってしまった。
それでも、そこに人が集うのは金と物を交換するという品物売買の目的以外に「人と人との交流を求める」という二義的な意味が大きくなってきているからではないだろうか。
互市は一時は消滅しかかったが最近復活してきているところもある。軽トラ市なども人気を呼んでいる。
これは大型ショッピングセンター全盛時代でも産直には多くの人が集まることと同義のように思われる。
世の中経済で回ってはいるがゼニカネだけでは人情の機微には触れられないし、人と人との物語は始まらないのだ。


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2012.03.21 |

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