2015.09.09 | Comments(0) | Trackback(0) | カテゴリ神楽

気仙法印神楽 両天 @五葉神社例大祭

さて、今日は暦の上では重陽の節句で、古来長寿と邪気祓いのため菊の花びらを浮かべた酒を酌み交わして祝ったりしていたとか。神楽歌で言えば 〽くるくると車座敷に居流れて 呑んで遊べや加賀の菊酒 でしょうか。ですが、今日のテーマは法印神楽です。


先日の日曜日に大船渡市日頃市町鎮座の五葉神社例祭に奉斎した気仙法印神楽を見てきましたので、その中から「両天」についてです。

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気仙法印神楽は、大船渡市盛町鎮座の天照御祖神社の社人を中心とした気仙地方の神社の神官のみによって行われる法印神楽であります。

その由来について同社発行の「秘伝気仙法印神楽」によりますと

「沿革 気仙法印神楽とは、岩手県の南部、気仙地方に伝わる法印神楽のことです。法印とは山伏の俗称ですが、この地方には、古くから羽黒派・当山派・大峰派の山伏(修験者)が多数堂社を建立して宗教的行事に関与していました。
その修験道は、明治維新の修験道廃止令によって、その役目は終りましたが、山伏達は、独特の伝承芸能を持っておりました。
そしてその芸能を諸社の祭礼(主に夏祭り)がありますと、互いに寄り合って社前に舞台を設けて奉納しておりました。この法印達の演じる芸能を法印神楽といいます。
法印神楽の舞の稽古は、厳しいもので、法印以外の者の参加は許されませんでした。しかし、明治以降は、一般の人々も参加し、旧法印や神職の指導のもとに、この神楽を保存するようになりました。
しかし、気仙地方や、本吉郡地方では昔の法印の流れを汲む神職達が、従来の伝統を守っで、神職達の手によって法印神楽を演じております。この神楽を気仙神楽とも言います。
この気仙地方の法印神楽と同系統のものは、宮城県の牡鹿郡、桃生郡、登米郡、本吉郡の各地にも分布しており、気仙地方から伝わったと思われます(「陸前浜の法印神楽」本田安次著)が、その伝承経路は明らかではありません。」

とありますとおり、岩手県の神職のみで行われる法印神楽としては唯一の神楽です。



これに関わる神職は、盛町の天照御祖神社、大船渡町の賀茂神社、赤碕町の尾崎神社、日頃市町の五葉山日枝神社、立根町の五葉神社、三陸町越喜来の新山神社、厳島神社の七社で、この日はここ五葉山日枝神社での奉斎ということでした。
神事の後、拝殿内での直会の場での上演なので、皆さん大変盛り上がりました。

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気仙法印神楽の奏楽は太鼓が締太鼓と宮太鼓の二つ、それと往時は笛がついたというが今は無くなっている。(復活させたいと言っていましたが)

両天は二神の舞ということで、右手に鈴を持って順に舞台入りし、次に素手で種々の祓い手をして舞う。
中程で、装束の袖を引き結んで肩がけにし、太刀業での舞になる。
鈴と刀での御神楽は大崎の能神楽を彷彿とさせます。
最後は太刀を鞘に納め、四方に礼拝しておさめます。

IMG_5404.jpg

動画でどうぞ。

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2015.09.09 |

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