嵯峨立神楽 安倍保名参詣の場 平成27年7月19日 第38回みちのく神楽大会
という訳で、本日は選抜花泉大会より、嵯峨立神楽さんの三宝荒神舞についてです。
嵯峨立神楽の由来については次の通り
「嵯峨立神楽」は、「修験道賀多羽流」と称し弘化年間(1844~ 48)嵯峨立普慶院第二十四世佛心得宗大和尚により伝承されたと言われていますが、中田町上沼八幡山にある「上沼加茂流法印神楽」の由来書には、江戸時代中期、中田町内にある六ヶ院の法印たちにより神楽を執行し、文化・文政の頃には、東和町錦織や嵯峨立の法印も加わり十三ヶ院で神楽を演じていたとの記述があり、現存する古い神楽本には上沼や浅部の法印神楽と同じ演目が残されています。
明治初年、神仏分離令により修験宗が解体され、法印神楽の継続が困難となり、明治初期に当時流行していた南部神楽を取り入れ変容したものと思われます。
他の南部神楽では決して演じることのない法印神楽のみに伝わる「笹結び」や「宇賀玉」などの演日が「嵯峨立神楽」には伝承されており、法印神楽の芸風を色濃く残したきわめて貴重な南部神楽となっています。」
とあります。現在の代表は小野寺高夫さんです。
演目の安倍の保名捕らわれの場は、安倍保名が父の代に没落した家の再興を願い、信田明神に参詣するところから始まります。
保名さん
安倍保名が祝宴の幔幕を張っていると一匹の白狐が助けを請うて飛び込んできます。
そこへ、石川悪右衛門が白狐を追ってきて、保名に差し出せと迫ります。
保名と悪右衛門の斬り合いになり、保名が負傷します。
そこへ、保名に一命を助けられた白狐が来盤上人に化身して石川悪右衛門を説教し、保名を解き放てと諭します。
来盤上人の錫杖の上部に幣束が付いているのが、あたかも法印神楽の長鉾のように見えます。
動画でどうぞ。
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