女川法印神楽「日本武」 @第2回北上春祭り
さて本日は第2回きたかみ春まつりに招待されました、地元北上町の女川に伝承される女川法印神楽の日本武尊であります。
女川法印神楽さんの由来については東北歴史博物館研究紀要Ⅰより
「旧藩当時から女川飯田の大山祇神社高橋宮司が中心となって、戸倉や十三浜、河北町金谷方面の神職たちと組んで神楽を伝承していたという。現在は7人の地元の人達で保存会を結成して伝承している。胴も笛も心配ないという。時折は志津川の戸倉や雄勝、金谷長面尾崎の組とも交流しているようだ。他の神楽で廃曲となった演目も舞うことができると意欲的である。女川では「叢雲」と「国譲」は演じていないという。なお河北の皿貝へは以前に荒型の舞を指導したことがあるが、現在の舞型は既に女川の型ではなくなっているという。次の祭礼の他年間多い時で15回ほども演舞している。
10月29日 飯田大山祗神社、10月24日大須愛宕神社、10月17日松崎枚岡神社」
(※ちなみに今年の神社祭礼日は次のとおり 山祇神社10/11、枚岡神社10/17、大須愛宕神社10/18)
ということです。
この日の演目はプログラムでは「鬼門」でしたが、変更して「日本武」となりました。
最初に磐長姫が出、扇と鉾を手に四方拝を舞います。
春風に袂が揺れて、実に雅やかです。
鈴御神楽を舞います。
次いで、「自らは実の磐長姫にあらず。八重の墻合に住まいをなす悪鬼なり。彼の宝剣を盗み取り尊へ仇をなすためかく現れたり」
と唱え、三宝に載せた宝剣を奪いとり幕に入ります。
次いで、日本武が責めの拍子で一舞。
「然るに日本武とはこれなり、一歳素戔嗚尊 出雲の国 八岐大蛇平らげしとき、尾の先よりい出た天村雲剣 熱田の宮へと奉納せり。然るに悪鬼女と変じ、彼の宝剣を盗み取り尊へ仇をなさんとす。よって装束を改め、彼の宝剣を取り戻さんとす」
そこへ变化した悪鬼が出てきます。
色々振りあって戦い、ついに日本武が成敗して悪鬼の面を刀で掲げてキリとなります。
一度幕入りした後に、面を外して出て、「散らし」です。
有難うございます!今日もいいものを見れました。
女川法印神楽さんの神楽は、いつか地元の祭礼奉納を見たいと思います。秋祭りに行こうかな!
動画でどうぞ。
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