大崎八幡の能神楽 神拝

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さて、昨年12月に上沼加茂流法印神楽について書きましたが、年またぎで宮城県の法印神楽についての特集です。
本日は平成26年9月13日に斎行されました仙台市の大崎八幡宮例大祭能神楽の見聞記です。

この大崎八幡宮は、室町時代に奥州市水沢区鎮座の鎮守府八幡宮から当時の奥州管領大崎氏が自領内の現遠田郡田尻町に遷祀し大崎八幡宮として奉斎した。そして大崎氏の滅亡後は伊達政宗が玉造郡岩出山城内の小祠に御神体を遷して更に仙台開府後仙台城の乾の方角にあたる現在の地に建立したものということです。
社殿は安土桃山時代の様式で建てられているため国宝となっております。



祭り自体は9月1日の鳥居祭に始まり13日の宵宮で献膳式、能神楽奉奏 翌14日に神幸祭、流鏑馬神事、神賑行事が行なわれるものです。

能神楽は、国の重要文化財である長床で行なわれます。

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大崎八幡の能神楽の由来は伝書などがあまり無く、詳細は不明とのことだが、おそらく先行した神楽として加美郡の薬莱神社三輪流神楽が伊達正宗の仙台築城とともに城下に移動し、その後連綿と伝承されてきたものと思われる。

保存会の会長さんにお話を伺った所、現在の神楽保存会の会員は小学生から大人まで50人ぐらいで、大崎八幡宮に奉納するため9月になると集まって練習を始めるとのこと。
他の法印神楽(亀ヶ岡、熊野、通町)は廃れたが、自分たちの神楽は戦前に一時危うい時期があったが地元の有志の協力により今日まで続けることができたということなそうです。


長床の片側を神楽舞台として使い、その後方を楽屋として使っている。
神楽舞台の天井には桝形と呼ばれる四角に組んだ木組みから四方へ十二本の紙垂が延びる。
これをオダレと呼んでいたが、これは修験道における呪法完成の胞衣切りから生命誕生(再生)を表しているのではなかろうか。

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最初の演目の神拝は、イザナギ・イザナミのニ神が天の沼矛を持って現れる神事舞である。
大崎八幡宮神楽ではこの神拝の所作が基本になっていて、そこから種々の舞になるということである。


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また、大崎八幡宮能神楽の特徴としては大崎八幡宮に奉斎する神楽であることから、舞手が鈴御神楽等になった際には八幡宮の方向に開けられた窓に向かって舞うのが特徴的である。


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動画でどうぞ。

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