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2024.02.15 | Comments(0) | Trackback(0) | カテゴリ神楽

川北神楽「榊舞」@2024結成記念くりはら神楽まつり

さて本日からは、2024年2月11日に行なわれた結成記念くりはら神楽まつりについてのリポートとなります。

この神楽まつりは、栗原市内の神楽団体が高齢化や後継者不足による活動継続が困難になってきた中で、現在活動している11団体が「栗原市神楽保存伝承協議会」を結成して、地域に根ざした神楽の保存。伝承を図っていこうという趣旨で、結成記念の上演会となったものです。
今まで以上に神楽団体同士の横の繋がりを重視し、交流あるいは相互援助しながら盛り上げていくものと期待しています。
また、来る7月14日には第1回くりはら神楽まつりの開催を予定しているということですので、こちらも楽しみしています。

ということですので、最初は式舞、川北神楽による榊舞です。

「明治16年に、初代庭元佐藤福男が世話人となり、岩手県西磐井郡萩荘村達古袋神楽の佐藤春吉師匠を招き、部落の若者達に神楽の指導を行い、門出神楽を創設した。
大正初期、一迫町長崎高橋長右エ門師匠の指導を得、現在まで休むこともなく継続されて来た。
その後、昭和41年に一迫町「民俗芸能無形文化財」の指定を受けたことを契機に川北神楽保存会と名を改め現在に至る。」
現在の代表は佐藤勝さんです。

スクリーンショット 2024-02-15 203734

さて榊舞
演目名を見ると大乗神楽の榊舞を彷彿とさせますが、さにあらず。
とはいえ、両部神道的に捉えるならば重要な儀礼的な舞であることには変わりない。

その証左として舞を演ずるに先立って神楽会の代表が舞台の四方に塩を撒いて、神楽座を祓い清める儀礼がある。

20240211093248IMG_0795.jpg

また、陸前浜の法印神楽でも榊舞は至高の舞とされ、初矢として上演されている。

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当日プログラムの演目説明は次の通り

「鎮守の森の祭典や結婚式、新築祝い、年祝いなどで、その場所の四方を清め、皆様方の家内安全、無病息災、商売繁盛、五穀豊穣、交通安全などを祈願する神楽舞であります」
とある。
これは紛れもなく宗教的信仰に依拠しようとする民衆に応えうる民俗芸能であったことを標す。

現在の南部神楽は、ともすれば奥浄瑠璃や歌舞伎に題材をとった演劇神楽と捉えがちだ。
しかしながら、もともとは法印や宗教者が行っていた祈祷的な舞を明治初年の修験廃止令とともに地元農民に受け継がれたために、形を変えながら現在まで継承していることを肝に銘ずべきだ。
そのことを、この川北神楽の榊舞は示しているのではないか。

20240211093523IMG_0799.jpg

動画でどうぞ

テーマ:伝統芸能 - ジャンル:学問・文化・芸術

2024.02.15 |

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Author:祭りの追っかけ
祭・・・それは祈り、畏れ、そして縋り付くばかりの信仰、神人共生の歓びの象徴。さて、明日のエネルギーの糧を求めに彷徨おう。

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