小瀬川神楽「鳥舞」@2023花巻市青少年郷土芸能フェスティバル
さて本日は、2023年11月18日に行なわれた花巻市青少年郷土芸能フェスティバルから小瀬川神楽で鳥舞です。
小瀬川神楽の由来について
「小瀬川神楽は、花巻市湯口地区に伝わる円万寺神楽から伝授を受け、大正7年2月19日に舞初めを行ったとの記述があります。師匠の円万寺神楽は、花巻市膝立観音山地区に伝承されている山伏神楽で、もと同地にあった「円万寺」に付属したものといわれている。その独特の舞振りから円万寺系と分類され、市内でも円万寺神楽、小瀬川神楽、上根子神楽の3団体のみで伝承されている。
円万寺系では、権現様が捧げ物を一端飲み込んでから吐き出すという所作を行うが、これは岩手県北部から青森県南部にかけて広まっている神楽と似ている。
代々設立当時の円万寺神楽から伝授されたとおり、原型を崩すことなく継承しており、平成11年(1999年)に花巻市の無形民俗文化財の指定を受けて現在に至っている。」
ということのようです。現代表は及川敏さんです。
円万寺系神楽とは、花巻市西部の旧円満寺を中心とした地域に点在する神楽で、早池峰系とも異にする山伏神楽です。
現在も活動している3団体、円万寺神楽、小瀬川神楽、上根子神楽で、岳神楽でもなく大償神楽でもなく和賀の大乗神楽でもない独特のマチエールを持った神楽は注目すべき点が多々あります。
さて、鶏舞です。
円万寺系神楽では、扇と錫杖を採って舞います。
円万寺系神楽の鶏舞は、秋田番楽の鶏舞と近似値の所作が入っています。
これを本田安次は田子神楽の筋を引くという所見を示していました。
私としては、花巻から青森に行くより山一つ越えた横手地方の番楽が濃い影響を受けた感じがあります。
動画でどうぞ
