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2023.10.30 | Comments(0) | Trackback(0) | カテゴリ神楽

黒森神楽「権現舞」@2023遠野八幡宮公演

さて本日は、2023年10月22日に行なわれた遠野八幡宮公演から黒森神楽で権現舞です。

黒森神楽については今更説明の必要もありませんが黒森神社の権現様を奉じて毎年三陸沿岸部を廻村する神楽として知られています。
その廻村は宝暦8(1758)年の「宮古黒森山獅子舞廻り方三閉伊所附帳」によって延宝年間(1673~81)以前から、行われており、また、現在22頭ある獅子頭で最古の記年銘は文明17(1485)年であることから、黒森神楽の発祥は室町時代ということです。
廻り神楽としての活動は、毎年正月3日に黒森神社で舞立ちをし、岩手県沿岸部を南北隔年で回ることを常としている。
北廻りは宮古市から普代村までと、南廻りは宮古市から釜石市まで行っている。



権現舞とはその名のとおり、民衆が神の姿を目にし、神のご加護を具体に得るための手段として演ぜられてきた。
殊に黒森神楽では権現舞の果たす役割は重要で、様々な場面で権現を舞わす。

最も重要なのは神楽が始まる舞立ちで、黒森神社で神事を行い、獅子頭に黒森の神霊を移す際に行う神降ろし。
その後に黒森神社の別当であった川原田家と、山口村(旧宮古市山口)の村役だった小笠原家の墓所に墓獅子をあげる。

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神楽巡行では、昼間に各家々を門打ちして権現を舞わす。
神楽宿への舞い込みでは宿庭で舞を行い、その家の玄関前に門火を焚き、それを権現様が踏み消して火伏せの祈祷をする。
神楽宿では権現様を安置した前で座揃いをし、一連の夜神楽を宿主はじめ集落の客に披露する。
次の日は、神楽宿の神棚、仏壇、柱そして火の気のある台所や囲炉裏などを権現様が祈祷して回る。

その他に、巡行などの際に新仏や年忌の家に請われて、位牌を前に神楽念仏をあげる際にも権現様をもって祈祷し、新築の家、厩、橋、船などでも厄払いとして権現舞を修する。

現代の神社で様々な祈祷をするには神社に赴いて祓いを受けるのが通例だが、修験の系譜を引く黒森神楽では神様が自分の所に祓いに来てくれるとい有り難いシステムになっている。

良いことがあった時も、そうでない時も黒森の権現様の見固めでそれからの一年を護られて暮らせるという安堵をいただく権現舞であります。

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動画でどうぞ

テーマ:伝統芸能 - ジャンル:学問・文化・芸術

2023.10.30 |

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Author:祭りの追っかけ
祭・・・それは祈り、畏れ、そして縋り付くばかりの信仰、神人共生の歓びの象徴。さて、明日のエネルギーの糧を求めに彷徨おう。

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