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2023.10.25 | Comments(0) | Trackback(0) | カテゴリ神楽

黒森神楽「木賊刈」@2023遠野八幡宮公演

さて本日は、2023年10月22日に行なわれた遠野八幡宮公演から黒森神楽で木賊刈です。

楽出し 

〽 ヒーヤーハー ご祈祷に
   
20231022132755IMG_8995.jpg

木賊刈というこの演目は、黒森と和野のみに演ぜられる舞曲という。

直前の演目である岩戸開きで天の岩戸が開き、世の中が明るくなったことを祝って鶏が舞い踊ったことから、次に御神楽が演ぜられるのが通例であるが、木賊刈は秋に神楽が行われる際に、その御神楽の代わりに出されるものという。
従って、採り物は御神楽では扇に錫杖であるが、木賊刈では扇に木賊(藁)を持って、同じ所作で舞う。
このことは、「木賊刈る」という言葉が俳句での秋の季語であることにも由来するとか。

20231022133235IMG_9006.jpg

ところで、この木賊刈は二人の舞手が各々鎌と木賊を持って舞うが、能楽には「木賊」という珍しい演目がある。

昔、松若という少年が拐かされて行方不明になるが、後に僧侶となったが、父に会いたいと故郷の信濃国園原へと旅に出る。
すると、園原で木賊を刈る老翁に出会い、親子の対面となるのですが、松若は名乗り出ることができない。
互いに物狂おしい気持ちと親子対面の喜びとが交錯する愁歎溢れる曲ではあります。

そんな能楽の一面をも取り込んだのが、二人で木賊刈りを為すこの神楽の本題なのかもしれないと推量されます。

20231022133209IMG_9005.jpg

最後は扇に載せた米を散供し、一舞して舞納めます。

20231022133712IMG_9012.jpg

動画でどうぞ

テーマ:伝統芸能 - ジャンル:学問・文化・芸術

2023.10.25 |

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Author:祭りの追っかけ
祭・・・それは祈り、畏れ、そして縋り付くばかりの信仰、神人共生の歓びの象徴。さて、明日のエネルギーの糧を求めに彷徨おう。

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