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2023.10.17 | Comments(0) | Trackback(0) | カテゴリ神楽

本吉法印神楽「初矢」@2023戸倉神社秋季例大祭

さて本日からは、2023年10月15日に南三陸町戸倉鎮座の戸倉神社にて行われた秋季例大祭での神楽奉納についてのリポートとなります。

この戸倉神社は、保元2年(1157)に百済国から不動明王像を載せてきた船が着いた地に戸倉明神社として創建されたのが始まりという。
2011年の東日本大震災では、20mの津波が神門の軒下まで押し寄せ、その下の建造物や鳥居も壊滅したということです。
社殿は津波で壊滅した波伝谷地区に唯一残った建物で、復興のシンボルとして修復工事をし、2016年に再建を果たした。



神門の脇には常設の神楽舞台の骨組みがあり、当日はここで神楽奉納される予定でしたが、朝から雨という予報で、急遽近隣にある徳宝丸漁業生産組合・小山漁業部の作業場に変更して行われました。

20231015_121225811.jpg

ということで、奉納したのは本吉法印神楽です。

その前に本吉法印神楽の由来について

「本吉法印神楽は、古く気仙地方から旧志津川町戸倉地区に伝わったと言われ、複数の法印たちが組を作り、各地の神社の祭礼に奉納してきましたが、後継者不足などにより現在では隣の石巻市女川地区(旧北上町)の神楽組(女川法印神楽)の手伝いにより演じています。
この神楽組は、江戸時代から連綿と法印のみで神楽を伝承している数少ない団体の一つです。東日本大震災では大津波により神楽道具一切を失いましたが、女川地区の協力を得て町内の各神社での神楽奉納も徐々に増えつつあります。」
ということです。
本吉法印神楽は戸倉地区の神職を中心に荒町、志津川、袖浜、長清水、十三浜の神職やその家筋の人々によって行なわれてきたものです。

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初矢は、伊弉諾・伊弉冊が国産みの後に土の神、水の神に続いて生んだ木の神の舞とされています。
木の神「句句廼馳」の尊の舞で、久久とは草木ががすくすくと伸びる様をいうことから、万物の初めに芽生える貌を表現したものという。

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この初矢は浜神楽では本式倭舞三番の次で、最初に必ず舞われるもので、祓い清めの舞といわれている。
また神楽を習い始めた者が基本的な足踏みや手次等を習得するためのものとのこと。

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尚、この初矢の神は各神楽組で相違があるようですので、参考までに記載します。

雄勝、牡鹿  国常立尊
本吉代々、女川   句句廼馳命
上町、雄勝、寺崎  天御中主尊

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動画でどうぞ


テーマ:伝統芸能 - ジャンル:学問・文化・芸術

2023.10.17 |

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祭・・・それは祈り、畏れ、そして縋り付くばかりの信仰、神人共生の歓びの象徴。さて、明日のエネルギーの糧を求めに彷徨おう。

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