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2023.10.11 | Comments(0) | Trackback(0) | カテゴリ神楽

上町法印神楽「五矢」@2023稲荷神社例大祭

さて本日は、2023年10月8日に行なわれた稲荷神社例大祭から上町法印神楽で五矢です。

五矢とは蘇民将来譚です。

高天原を追われた須佐之男命が空腹のため民家に食を乞うたところ、裕福な巨旦の家では断られたが、貧しい蘇民の家では粗末ながらも食を得ることができた。蘇民に蘇民将来子孫門戸と書いて門に掛け、青馬を作り田畑に繋いでおけば五穀が豊かに稔るなどの善き教えを与えたということです。

須佐之男命が出て四方拝以下を舞い神諷

〽 謹上再拝再拝かけまくも畏き 我が国初めて後 二柱の御神 国津主を産まんとて一女三男を生み給う 三男目の須佐之男命これなり 牛頭天王とは自らが事なり



次に臣下の今貞が扇と、弓に五本の矢を持って素戔嗚尊の前に出ます

一舞して今貞が神談記

再拝再拝と敬って申す。夫、我が君牛頭天王の臣に今貞とは自らのことなり。
夫、我が君は、神御代より以来、根の国、天つ国まで久しく経歴座けるに、
ある時,日暮れて巨且に宿を乞わせ給えば、不仁にして宿貨し奉らず。
蘇民は貧しけれども宿貸し奉る。粟殼を敷き粟の飯を奉れば、天王大いに喜び種々の教えをなし給う。
蘇民将来子孫門戸と書き門に立て置けば疫癘の難をのがるべし。
また境を越さんと思わば、榊に紙垂を掛け道饗して送るべし。
又,水無月に至って青馬をつくり田畠に繋ぎ置けば、天王乗り回って作物の種毒を祓い給う。
今の御代まで伝え来った神代の故事なり

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須佐之男命が鬼神、魔王飢渇の難、疫癘の難を自らが矢一つにて射祓いたり矢壺取印たか今貞 と呼ぶかけると
今貞より牛頭天王に五本の矢が渡される

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須佐之男命が四方と天に向けて矢を射る。

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矢を射終えると今貞が牛頭天王を労って神酒を献じる

〽 龍宮の 中の瓶なる辛神酒 燗試みて君に参らす
   西の海 その浦々の喜昆布 汐試みて君に参らす
   
   千早ふる 石の鳥居に注連張りて 向かう矢先に悪魔来たらず
    この弓矢 何その弓矢と人問わば 悪魔を祓う桑の弓と矢とや

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動画でどうぞ

テーマ:伝統芸能 - ジャンル:学問・文化・芸術

2023.10.11 |

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祭・・・それは祈り、畏れ、そして縋り付くばかりの信仰、神人共生の歓びの象徴。さて、明日のエネルギーの糧を求めに彷徨おう。

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