岡谷地南部神楽の式三番舞@2023とよま秋祭り神楽大会
さて本日は、2023年9月17日に行なわれたとよま秋祭り神楽大会から岡谷地南部神楽で翁舞、三番叟、笹割です。
その前に岡谷地南部神楽の由来について
「明治三二年、工藤清右エ門(東和町嵯峨立から養子に来た人)が庭元兼師匠となり、修験道加田羽流剣舞神楽を部落の若者達に指導し、岡谷地南部神楽を創設した。
初代庭元工藤清右エ門、現在の庭元高橋安治は六代目である。」とありますが、現在の代表は佐久田和尋さんです。」
また、「宮城県の民俗芸能(宮城県文化財調査報告書第82集)」(昭和56年発行)によると、演目の中で岡谷地南部神楽独特のものがあり、親神楽の嵯峨立神楽でも演じることがなくなった「日本振袖」や「歌津仇討ちの場」も継承しているという。
他の演目は、翁舞、三番叟、岩戸開き、切開き、水神舞、八幡舞、山神舞、西の雲の舞、五代竜、雨若彦、地神三代、地神四代、叢雲、宇賀玉、笹割、竜天、宮静、三宝荒神、五鬼大神、宝剣飾り、日本武尊、膳舞、西の宮、天尊舞、神剣舞、松迎、悪玉御前の舞、根子切り、種まき、他としている。
岡谷地南部神楽では翁舞、三番叟、笹割を式三番の舞としていて、三演目が途切れることなく連続して上演されるのが特徴。
翁舞の詞章は
〽 さて 天竺の末代 とはの池の亀 甲羅に千歳さんとのおくの玉を頂いて 万刧をふるとかや
木はかえりて茅となり 茅はかえりて老いらくとなす
皆は踊らんとかの光つつ
胴取これを受けて 〽 エーさらさらと吹くは松風 吹くは松風 オモシロヤー
舞の最後は御神楽にて四方を舞納めます
幕出しは 〽 サンヤー笹割はナー 笹割舞ナーセンヤー
白采に白面を付けて二人の舞手が出て大きく跳躍しつつ一舞する
後半のくずし舞は扇を持っての早調子の舞、そして刀を持っての悪魔退散の祈祷舞、最後は四方を巡って舞納めます。
動画でどうぞ
