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2023.09.19 | Comments(0) | Trackback(0) | カテゴリ神楽

岡谷地南部神楽「翁舞」@2023登米神社秋季例大祭

さて本日からは、2023年9月17日の登米神社秋季例大祭から岡谷地南部神楽の奉納神楽についてのリポートです。

登米神社の伝承によると、源義経が幼少時に奥州平泉に滞在していた際、度々当社に参拝に訪れ源氏再興の祈願を行ったとされ、見事念願成就すると「武蔵坊弁慶の書」を奉納したと伝えられてます。
社殿は相当古い感じがしましたが、享保7年(1722)に寺池道場山麓から移築したとあるが正にそんな雰囲気があります。



そういった登米の鎮守に神楽を奉納したのは岡谷地南部神楽です。

その前に岡谷地南部神楽の由来について

「明治三二年、工藤清右エ門(東和町嵯峨立から養子に来た人)が庭元兼師匠となり、修験道加田羽流剣舞神楽を部落の若者達に指導し、岡谷地南部神楽を創設した。
初代庭元工藤清右エ門、現在の庭元高橋安治は六代目である。」とありますが、現在の代表は佐久田和尋さんです。

20230917111041IMG_8112.jpg

この日の神楽演目は、翁舞、三番叟、笹割、叢雲、八幡舞の五番。
岡谷地南部神楽では、翁舞、三番叟、笹割を式三番の舞としているということです。

そして、神楽の始まりには必ず幣束を差し出して幕出しの歌をかけるという山伏神楽由来の形式をしっかりと継承している。

翁舞の歌は
〽 センヤーハー 武甕槌の神ナー 高天原にて舞遊ぶ 

20230917111335IMG_8113.jpg

舞の内容は山伏神楽の翁舞を踏襲しているようです。所作は南部神楽としてのものになっていますが、舞の最初の胴取の歌に特徴があります。

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翁舞の詞章は

〽 さて 天竺の末代 とはの池の亀 甲羅に千歳さんとのおくの玉を頂いて 万刧をふるとかや
   木はかえりて茅となり 茅はかえりて老いらくとなす
   皆は踊らんとかの光つつ

  胴取これを受けて 〽 エーさらさらと吹くは松風 吹くは松風 オモシロヤー

舞の最後は御神楽にて四方を舞納めます

20230917111549IMG_8118.jpg

動画でどうぞ



テーマ:伝統芸能 - ジャンル:学問・文化・芸術

2023.09.19 |

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Author:祭りの追っかけ
祭・・・それは祈り、畏れ、そして縋り付くばかりの信仰、神人共生の歓びの象徴。さて、明日のエネルギーの糧を求めに彷徨おう。

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