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2023.08.08 | Comments(0) | Trackback(0) | カテゴリ神楽

早池峰嶽流綾内神楽「鶏舞」@2023みちのく芸能まつり

さて本日からは、2023年8月5日と6日に開催された、みちのく芸能まつりのさくらホール神楽公演のリポートとなります。
ここでは早池峰系神楽と大乗神楽が交互に鑑賞できるとあって、狭い小ホールには立ち見ができるほどの盛況でした。

ということで、神楽の最初は式舞の一番、鶏舞です。担当は早池峰嶽流綾内神楽です。

その前に、綾内神楽の由来について

「綾内神楽は大正四年、当時部落にあまりにも火災が多発し思案の末、昆野金蔵・昆野喜―の発案により、水押神楽佐藤熊ノ助・昆野運吉両氏の指導を受け「しんが<」「下舞」「権現舞」をならったのがはじまりである。その後秋葉請中を作つて以来八十年間一度も欠かす事な<、毎年―月十七日を火防祭として各戸を祈祷して参っている。昭和五十六年には師匠石鳩岡神楽より本格指導を頂き、そして昭和六十年には、奥付書の伝を賜り、現在に至っている。」

とあります。



「鶏舞は「伊弉冉尊・伊弉諾尊・天宇受売命・思兼命の四種を想像したる舞にて四人にて舞いたるもの、今は略して二人にて舞うなり」と岳神楽の台本には書いてある」と岩手の民俗芸能山伏神楽編の中で森口多里が引いているとおり、今の早池峰神楽で鶏舞は二人舞となっているが、遠野市の神人神楽などでは四人での鶏舞が舞われている。

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さらに、本田安次は山伏神楽・番楽の中で、「(番楽の)鶏舞は考えようによっては一種の振鉾とすることもできよう。しかしもっと別の意味もこの舞にはあるらしい。雌雄の鳥が出て、次第次第に睦び合う様を仕組んでいる。この鶏舞と次の御神楽とは別曲に相違ないのであるが両者入り混じっている所がある、すなわち早池峰神楽でいう鶏舞は実はもと御神楽であったと思う。」と解説しているとおり、秋田の番楽の鶏舞は二羽の鳥が舞い遊ぶ様が描かれているのに対して早池峰神楽の鶏舞は痕跡は残しているが、洗練された舞となった分だけより一層象徴的な抽象舞となっていて、全体の感じも御神楽(場を清める祈祷舞)になっている。

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動画でどうぞ


テーマ:伝統芸能 - ジャンル:学問・文化・芸術

2023.08.08 |

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Author:祭りの追っかけ
祭・・・それは祈り、畏れ、そして縋り付くばかりの信仰、神人共生の歓びの象徴。さて、明日のエネルギーの糧を求めに彷徨おう。

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