綾里の権現舞@2023大船渡市綾里五年祭
さて本日からは、2023年6月3日に大船渡市三陸町綾里に鎮座する天照御祖神社と市杵島神社の式年大祭のリポートとなります。
綾里の式年大祭は五年に一度の開催で、例祭日は旧暦3月16日だが、近年はワカメ収穫時期とかさなるということでこの時期に行われるようになったとのこと。
神輿巡幸は午前8時ころに出発し、1時頃に綾里小学校校庭の御旅所に到着し御旅所祭が執り行われた。
震災以降はじめて以前のような開催規模となった今年の祭りは天気にも恵まれ、皆さん晴れやかな顔で祭りを楽しんでいるようでした。
ということで、御旅所祭のあとは余興の芸能披露となりました。
最初は各地区の権現様の奉納です。
大船渡市の権現舞は平成28年の大船渡市民俗芸能調査報告書によれば80数組にものぼるということです。
各集落ごとに守り神としての権現様があり、正月の悪魔祓いや産土神の祭礼に奉納される。
また、権現舞を継承するのは契約会であったり芸能保存会であったりする。
今年の祭りでは7組の権現舞が奉納されたので順に紹介します。
田浜組(田浜契約会)は天照御祖神社の地元
三頭の権現様で緑色の幌幕
石浜小路組
ここは石浜方正会と小路契約会の合同での繰り出しとなったようです
市杵島神社の地元の権現様です
野形組(野形契約会)
澤内不動明王の地元の権現様
野々前組(野々前契約会)
権現舞の曲目に小囃子、太神楽、矢車があるようです
宮野組(宮野部落会)
四頭の権現様で ササラ(綾里ではサイボウ振りをこう呼んでいました)も沢山います
白浜組(白浜契約会)
こちらの権現様は白浜地ノ森権現と称して、大船渡町の地ノ森権現舞の流れということのようです
言い伝えでは石巻の渡波獅子風流が伝播したが、後に地ノ森権現を習ったということ。
岩崎組(岩崎昇龍権現舞保存会)
昭和50年ごろに小石浜より伝授されたということです。
動画でどうぞ
