奥州・金ケ崎の春祭り コロナ禍を越えて開催
さて本日のブログどうしようかと熟慮(んな訳ながんすが)した末にこのテーマ
春先の祭りといえば火難消除を祈願する火防祭が広く行われている。
その火防祭に幕末からは風流の品々が伴祭りとして行われるようになり、ここ岩手県南地方でも囃子屋台を繰り出しての盛大な祭典になった。
だが、この3年ほどはコロナ禍によって開催側も待ち受ける市民も忸怩たる思いで祭りの中止を受け入れざるをエなかった。
そして、今年はコロナ禍を乗り越えて祭りの伝承を途絶えさせてはならぬという祭人の思いが結集し、賑々しくも開催されることになった。誠に慶祝の限りです。
で、とりあえず近々の開催情報です。
まずは4月16日に5年ぶりに開催される金ケ崎神社春季祭礼に伴う火防祭です。
「1899(明治32)年に発生した大火を教訓として、1928(昭和3)年に火災予防を祈願して始まり、数年後に奥州市水沢の日高火防祭(ひぶせまつり)に倣って囃子屋台が加わったと伝わる。町内5地区の屋台でにぎわいを見せたものの、担い手不足などで一時途絶えていたが、2009年に町生涯教育30周年街地区民大会の記念事業として「囃子屋台復活公演」が開かれると、大きな反響を呼び、街地区自治会連合会と街地区生涯教育センターの主催、囃子屋台実行委員会の主管によって、隔年で運行されるようになった。」ということです。
当日の屋台運行を私的に作成しました。必ずしもこのとおりとは限りません。
なお、当日は金ケ崎町の本宮観音堂にて金ケ崎にある鳥海ケ柵にまつわる講談も披露されます。
次は前沢春祭り
これも伝統の厄年連による創作踊の披露が中心です。
実はこの厄年連の踊り披露というのは民俗学的にいえば年齢階梯制度の名残であり、かつ25歳、33歳、42歳の厄年の通過儀礼でもあります。
特に25歳の出演の前夜は、同級生全員が同じ宿で雑魚寝して祭りの朝を迎えるという「夜籠り」の要素もあります。
そして、水沢の日高火防祭
今年は短縮日程・行程ながら囃子屋台の運行も決まりました。
これについては後日詳細にリポートします。
最後に陸中一宮駒形神社の春祭り
今年もこども騎馬武者行列が行われますが、今年は数年に一度という金ケ崎の遥拝所から騎馬武者行列を行う年にあたっています。
いずれも例年になく早咲きの桜には合いませんでしが、県南地方に春を告げる春祭りとして民衆が待ち望んでいた祭礼です。
お天気に恵まれますことを祈ります。
