行山流大木鹿踊「くるい踊り」@2023第24回いわい地方民俗芸能祭
さて本日は、2023年3月26日に行なわれた第24回いわい地方民俗芸能祭から行山流大木鹿踊でくるい踊りです。
由来については及川宏幸著「行山流鹿踊」等から
「文化7年(1810年)に大東町大原山口の喜左衛門から、(東山町長坂)大木の鈴木善太郎に伝承された。
戦時中もまた戦後も復員した人々によって踊り継がれ、現在に至る」
とあり、行山流山口派の経脈をひく踊り組としている。
踊りの種類は「門ほめ」「庭ほめ」「屋敷ほめ」といった儀礼の踊りを中心に「牝鹿かくし」「案山子撮り」「墓踊り」など三十種ほどを伝承しているという。
「墓踊り」は、家々から持ち寄った位牌を中央に置き、祖先の供養のために踊るという。
現在の代表は鈴木初男さんです。
大木鹿踊の装束の特徴としては中立ちと牝鹿の前幕に六枚の菊紋が三行染めてある。
中立のナガシは中「陸奥の信夫牡鹿乃牝鹿の里 声を揃えて遊ぶ鹿かも」と紅葉に鹿の絵が描いてあります。
牝鹿は「秋萩をしからみふせて鳴鹿の めにはみえずとおとのさやけさ」の和歌と金太郎の絵がはいる。
くるい踊りについて当日プログラムに紹介文がありましたので、掲載します。
踊りの情景が分かる内容です。
山から里におりてきた鹿達が、よい遊び場を探し求めて戯れている様を舞踊化した踊である。
最初に8匹の鹿共が3列になり庭踊をする
次第に踊りが最高潮に達した時、一匹芸に優れた鹿が音頭をとり2~ 3匹の仲間の鹿を引きつけて楽しそうに演技をした後、また元の仲間の所に戻り一緒になり、踊りの幕を開じる様を表現した踊りである。
動画でどうぞ
