布佐神楽「岩戸開き」@2023第19回いわい地方民俗芸能祭
さて本日は、2023年3月26日に行なわれた第19回いわい地方民俗芸能祭から布佐神楽で岩戸開きです。
布佐神楽さんの由来は定本より
「文久三年(1863年)千葉菊治、鈴木門治が世話人となり、東磐井郡相川村(現一関市)字水上の千葉稀治、千葉作右ェ門の指導により、法印神楽を千葉忠之丞、千葉兵太夫に伝授された。
さらに明治八年松川村(現東山町)の法印管野典善師より法印神楽を学び、倭書記神楽の巻物を授けられた。
明治後半から大正初期に至り、法印神楽を基本にしながらも、地方の伝説、民話、物語等を神楽用に脚色したり、科白(せりふ)神楽等も演目に加え、この地方独特の神楽として名声を博して来た。
初代庭元千葉兵太夫で現在の庭元千葉慶一は10代目である。
昭和五三年三月、川崎村指定無形文化財となっている。」
とあります。
布佐の岩戸開きは強者神様が強調される荒舞がメインのような感じで、サンヤ舞の雰囲気を色濃く残しています。
天児屋根命です。 御神楽の由来と、天岩戸の前に次々に登場する神々の由来を説く役回りは法印神楽のツケの如くであります。
姉の天照大皇神に狼藉を働く素戔嗚尊はサンヤ面です。凄い迫力です。
素戔嗚尊が我が身の潔白を訴えるも、手力雄命が出て神払いに払い申さんやのうと神戦となります
岩戸開きにおいてこの素戔嗚尊を天手力雄命が神祓いする場面は法印神楽では必須ですが、南部神楽では省略されがちになります。上演時間の関係もありますが布佐神楽ではこの部分も略さず通して演ずるところが貴重です。
神戦の末に、天手力雄命が素戔嗚尊を払うと,天宇受売命が出て岩戸の前で扇御神楽を舞います
ついに天照大御神が岩戸の隙間から顔を出し、天手力雄命が岩戸を開け放つと、神々は岩戸に尻久米縄を渡して二度とお隠れにならないようにと呪します
そこで天児屋根命たちがそれぞれ歌を一首ずつ吟じます
〽 あさくらの こえこそともにきこえりけれ 今こそ開け天の岩戸
常世の闇が開けたことを寿ぎ、千代の御神楽を舞い踊る
布佐神楽さん、最後は鶏舞のみなさんも繰り出して大団円で締めました。さすがです。
動画でどうぞ
