達古袋神楽「寄せ太鼓、鶏舞」@2023第35回一関民俗芸能祭
さて本日からは、2023年3月12日に一関文化センターで行なわれた第35回一関民俗芸能祭のリポートです。
一関民俗芸能祭としては3年ぶりの開催でしょうか。
様々な民俗芸能イベントも再始動が続き、今月26日にはいわい民俗芸能祭も開催されるようです。
ということで、上演開始に先立って達古袋神楽による寄せ太鼓から始まりました。
胴取は小岩弘征さんです。
続いて鶏舞ですが、その前に達古袋神楽の由来について
「明治二年の火災で記録を失ったので資料はないが伝える所によれば、八幡神社は田村麻呂公の勧請といい、康平五年(一○六二)八月一五日再建の棟札もある。
八幡山常学院は、京都本山派の相模坊が、文明一○年(一四七八)開設し、古くから八幡神社の奉納神楽として法印神楽が舞われて来た。
なお弘化年代(一八四四)に神楽も盛んになり、明治以降には、胆沢地方、宮城県北、栗原郡、玉造郡等にも伝えられた。
明治以前は常学院が宮元となり指導に当ったが、以降の歴代師匠は、明治一一年小野寺伊三郎、明治二○年阿部徳太郎、明治二五年小岩勝蔵、明治三○年小岩利右エ門、小岩彦三郎、大正九年~昭和三八年まで阿部長治、以降阿部孝が指導に当り後継者の養成に当った。」
とあります。現在の代表は小岩恭一さんです。
幕出し歌は 〽 センヤー ご祈祷にホー 千代のや 御神楽舞遊ぶホー 舞遊ぶホー
達古袋神楽では、鶏舞、三番叟、岩戸開き、彦火火出見尊を式舞としている
御神楽(鶏舞)は式舞の最初に位置づけられているもので、南部神楽において山伏神楽の系譜を引く部分でもあります。
達古袋神楽の御神楽は足捌き(ステップ)に特徴があり、細かい上下動が軽やかに見えて華やかな感じがします。
動画でどうぞ
