長下田神楽「牛若丸剣術試合の場」@2023第16回登米市民俗芸能大会
さて本日は、2023年2月12日に行なわれた第16回登米市民俗芸能大会から長下田神楽で牛若丸剣術試合の場です。
その前に長下田神楽の由来について
明治26年(1893)、岩手県西磐井郡花泉町の上油田神楽の南部神楽師 佐藤和三郎を師匠に招き、五穀豊穣を祈願して「橋向神楽」として創設されましたが、その後、二つに分かれ、昭和24年(1949)池田清治を師匠に「長下田神楽」として継承され、現在に至っています。
昭和23年に保存会が設立され平成17年に登米市無形文化財に指定されています。
保持する演目は(神代三十三番)地割、宮鎮、七釜、棟上、庭鎮、初夜榊、宝剣、龍殿、普勝、七五三切、王ノ目、魔王、地讃、荒神、五大龍、湯引、帝童、笹結、薬師、三番叟、大乗ノ下、天王、正足、神拝、神招舞、後夜榊、蕨折、岩戸入り、岩戸開き、鐘巻、鬼門、橋引、権現
(神代三十三番外)神おろしの舞、八幡舞、雛之川舞、西の雲(鳥舞)、御室焼、天神七代、地神三代、彦火火出見尊、水神明神舞、天孫降臨
(狂言)牛若丸鞍馬破り、朝見ずの里、源義経東下り、屋島合戦、一の谷合戦、熊谷直実敦盛首取りの場、石童丸、待賢門の戦、信田が森安倍保名子別れの場、
となっています。大乗神楽の演目もかつては演じていたということのようです。
現在の代表は千葉忠行さんです。
演目は、鞍馬山に預けられた牛若丸が天狗から兵法を修得する場面です。
牛若丸は夜な夜な鞍馬山を駆け巡り修行をしていましたが、そこへ愛宕山の太郎坊と熊野山の次郎坊が現れ、剣術の指南をするということになりました。
太郎坊です
次郎坊です
牛若丸と天狗の試合がこの神楽の見どころです。
さて、騒ぎを聞きつけた大天狗が術を使って高ケ峰に飛び上がり、見てやれば何やら物々しく太刀争う様を見つける
そこで何事かと仲裁に入ります。
〽 おう鎮まり給え 鎮まり給え 穏やかによー
この大天狗に任せ給えやのー
これよりは抜いたる刀を納め千代の御神楽を舞いさすればのー
という訳で、めでたく御神楽で舞い納めます。
動画でどうぞ
