宿大乗神楽「下舞・権現舞・伏せ獅子」@2022江刺民俗芸能フェスティバル2022
さて本日は、2022年11月27日に行なわれた江刺民俗芸能フェスティバル2022から宿大乗神楽で下舞・権現舞・伏せ獅子です。
大乗神楽の権現舞ついて
「権現は熊野大権現であり本地は本官陀那智観音と言われています。また、権現は新官薬師ともされ、極楽には阿弥陀如来、疫病には薬師如来、地獄には地蔵菩薩など、観世音と33身はおろか百千万にも姿を変えて衆生を救うとされています。これにより権現は火防や息災延命をはじめとする種々の災難から守り、祓い清める舞として登場します。
舞形は、下舞(伴楽)と権現舞からなり、下舞は扇と錫杖・数珠・手印相での一人舞です。権現舞では一人が頭、もう一人が幕の後ろを持つ二人舞いとなり、歯打ちや四方拝を行います。神仏に供えられた五穀や水・御神酒などの供物を祓い清めて豊穣を予祝する舞でもあり、また権現に頭を噛んでもらうと無病息災となると言われています。」
とあります。
子どもたちによる下舞
そして権現舞
大乗神楽における権現は、熊野権現としている。
本地は本宮弥陀那智観音と称して、極楽には阿弥陀、病める人には薬師、地獄には地蔵菩薩世音を観じては観世音と身を変じて衆生を救うとしている。
伏せ獅子は、権現幕の中に数名が加わって幕を立てる。
獅子頭を低く構えて、諸悪を飲み込み祓い清める様を具現する。
獅子の口に噛ませる扇や刀を体内に取り込み、祓い清めて口から吐き出す。
このことは、権現様の胎内潜りと同義で、獅子とその交信役である修験者の験力を誇示しているのではないか。
と同時に見ている観客にとっては、オキ笛をピーピーと鳴らしながら禍々しく踊り狂う獅子のパフォーマンスに惹き込まれる。
物上げ(別当)による米散供
二子地区の大乗神楽では例年三月になると火防祭を執り行うしきたりがあり、地元集落を門付けして権現様を回している。
宿大乗神楽は上宿・下宿・和小路の集落250戸ほどを回っている。
動画でどうぞ
