前田こども鹿踊り@2022第9回大船渡市こども郷土芸能まつり
さて本日は、2022年12月25日に行なわれた第9回大船渡市こども郷土芸能まつりから前田こども鹿踊りです。
子どもたちを指導しているのは仰山流前田鹿踊ですので、その由来を
「今に伝わる伝書及び由来書によると本吉郡入谷村の四郎兵衛の弟子の入谷村善九郎が貞亨年中(1684-1687)日頃市の金山に働きに来ていた際に田茂山内野の七右衛門と、猪川村前田の市兵衛に伝授したものと伝える。その後、市兵衛の弟十右衛門が伝授されて元禄年中(1688-1703)まで踊り、市兵衛の子の市郎兵衛、そのまた子の清右衛門が継承する。
この頃の腰差しは五色の幣であった。
清右衛門の子の市郎次の頃に石巻の五郎兵衛並びに水戸辺の市之助から指南を受けてからは、鹿頭、鹿角、後ろの九曜を背負い柳の指物など装束が改まったと言われる。
前田鹿踊りでは小鹿を入れて九人踊りを守っている。これは古態を残した形と言える。」
ということです。
こども鹿踊といえど、前田鹿踊のとおり九人での踊りで、型はきっちりと。
今年の稲穂は八穂で八石の唄に連れて狂い踊りが始まる。
前田鹿踊を代表する三人狂い これは三頭の牡鹿が一頭の牝鹿をめぐって争い、最後の1頭が勝ち残る物語です。
中立の後ろ流しには南無阿弥陀仏の文字があるとおり、盆に物故者供養の儀礼も重要。
2013年8月16日に初盆回りを採訪した様子は拙ブログにて ⇒前田鹿踊2013盆供養
ところで、同じ本吉郡水戸部村伊藤伴内持遠を祖とする鹿踊の子ども鹿踊が岩手宮城に点在している。
何かの機会でもいいので交流しあえる場があればいいなと思いました。
動画でどうぞ
