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2023.01.24 | Comments(0) | Trackback(0) | カテゴリ神楽

増沢こども神楽「五大領四節分」@2022第41回藤沢町子ども郷土芸能発表会

さて本日は、2023年1月15日に行なわれた第41回藤沢町子ども郷土芸能発表会から増沢こども神楽で五大領四節分です。

その前に、子どもたちを指導している増沢神楽の由来について

「明治四三年、小梨村清田(現千厩町)の梨田倉神楽の千葉義美、矢越村深持の岩渕重次郎両師匠の指導した神楽が、伊藤初治宅に一団体、同増沢字立石、岩渕重次郎が指導した神楽が、村上弥兵衛宅に一団体と、二つの神楽があった。
大正末期互いに舞手が少くなったので、二つの神楽が合併し、菅原軍治、村上繁両師匠の指導により、増沢神楽と改称した。
なお、千葉義美、岩渕重次郎両師匠は、田河津村で南部神楽の伝統を持つ、佐藤金治郎大先生の弟子で、秀れた演技力と指導力のあった人である。
初代庭元伊藤初治、二代村上弥兵術、三代菅原武美である。」
とある。
千厩清田の梨田倉神楽がいかなものだったかは今となっては知るべくもないが、佐藤金次郎の孫弟子のようなものであれば高金流の神楽といえようが、どちらかというと瑞山国首系といえなくもないような。



さて演目の五大領四節分は、春夏秋冬と季節の間の土用にまつわる物語です。

四季を五行に当てはめた色の面をつけた神がネリの拍子で舞い込みます。

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そこに太陽の神様八拾萬玉の尊より『春夏秋冬のみでは、万物の成長などあり得ない。太陽の恩恵を賜り初めて万別の成長があり得るのです』と意見を申し述べ、四季のうちから何日かを分け与えよと四季の神々に迫ります。

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しかし、四季の神々は、太陽の神様の意見を聞き入れず。

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ついには、装束を改め太刀を抜いて激しい争いになりました。

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その時、月よりの使者「天御中主の尊(アメミナカヌシノミコト)」は『四季は、九拾日ずつあるが、その内より末から数えて十八日を土用として、太陽の神様に分け与えなさい』『そうすれば、十八日掛ける四季(春、夏、秋、冬)は、七十二日成り。すなわち、九拾日より十八日を引いて七十二日となす。』『よつて、各四季(春、夏、秋、冬)と土用ともに七十二日となるように、平等に分けなさい。』と仲裁に入り、平和な世に戻りました。
このことにより、地球五行の法則が誕生して、暦に反映したと言い伝えられている。

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目出度く四季土用が定まったことを祝い、千代の御神楽となります。

ここで胴取の歌が掛かる

「羽黒山 せがきの内の 八重桜
  花いろともり 咲くぞうれしき」

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動画でどうぞ

テーマ:伝統芸能 - ジャンル:学問・文化・芸術

2023.01.24 |

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Author:祭りの追っかけ
祭・・・それは祈り、畏れ、そして縋り付くばかりの信仰、神人共生の歓びの象徴。さて、明日のエネルギーの糧を求めに彷徨おう。

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