年の始めは神楽で開けました。上根子神楽のこども三番叟は溌溂として。
謹賀新年
皆様のご多幸と疫病退散をご祈念し、年頭の挨拶といたします。
当ブログでは、本年も東北の祭りと芸能を取り上げて参りますので、ご指導ご協力のほど、よろしくお願い申し上げます。
ということで、今年の年頭は花巻市上根子熊堂鎮座の熊野神社神楽殿にて行われた上根子神楽元旦奉納に行ってまいりましたので、その様子についてです。
今年の神楽奉納は、ここ2年ほどはコロナ禍で神楽番数が限られていましたが、ようやく式六番ができるということで、この日の番組は次のとおりでした。
・こども三番叟
・鶏舞
・翁舞
・三番叟
・山の神舞
・八幡舞
・岩戸開き
・権現舞
上根子神楽さんの由来は次のとおり
「由来について、明治3年の神楽本が伝承されているので、幕末期よりと言える。
北東北特有の山伏神楽の中でも、岳・大償系・黒森系など他の山伏神楽とは違う流れるような優雅な舞振りを基調とし、法印色の強い円万寺系神楽の特徴を色濃く伝えています。平成15年3月花巻市無形文化財指定。本拠である熊野神社では6月25日の例大祭の他、元旦祭奉納、2月の春祈祷の門付け等を行なっている。」
とあります。本田安次著「山伏神楽・番楽」の円万寺の神楽について記述された中に
「今、上根子に組織されているものは近年分かれたここの弟子神楽で、これは(春祈祷)は上根子方面を廻る」とあります。
さて、三番叟です。
幕出しは
〽 よしのの よしのの 鶴と亀との戯れて 幸いこれまで参られたり
早拍子にのって舞い出たのは小学生二人の舞手でした。
朝8時半から始まった神楽奉納は降りしきる雪の中でしたが、元朝詣りに訪れる地元氏子の皆さんが立ち止まって神楽を鑑賞し、子どもたちの舞にはご祝儀のお札が次々に差し出されていました。
今年は卯年ですが、正に勇躍飛び跳ねる兎の如く舞う子どもたちを見て、よきことがたくさん訪れるような気分になりました。
動画でどうぞ
