根井沢剣舞@2022第5回津軽石郷土芸能祭
さて本日は、2022年12月4日に行なわれた第5回津軽石郷土芸能祭から根井沢剣舞です。
由来について当日プログラムより
「今を去ること 400 年以上前、天正11年(1583 年)正月、当時津軽石を治めていた拂川城主、 一戸行重が千徳館内で討たれ、拂川館は千徳勢に攻め込まれ落城し、多くの戦死者が出た。この剣舞は、その人達の弔いのために始められたものと伝えられている。
剣舞の演者の一人である佐々木弘治さんの祖先は、根井沢川の番兵だったという。そして拂川館が落城したとき、豊間根(山田町豊間根)の荒川に一時落ち延びていて、何年か後に再び根井沢に戻ってきたという。この荒川の剣舞は、根井沢の剣舞と同じ系統と伝えられている。」
ということです。
「岩手の民俗芸能 念仏剣舞編」によると、この根井沢剣舞は地元の稲荷神社の祭日に神輿渡御の御伴をし、新町太神楽と法の脇鹿踊とともに三役として欠かせないものとなっている。
祭当日は、まず神社の前に出てニワの土を踏む(一回踊ること)次いで神輿の御伴をして町内を練り歩く。
神輿を神社に納めてから町内の各戸を巡って門付けをする。
昔は盆の十六日に寺の境内でも踊ったという。
伝承する演目は出羽が太刀剣舞、中踊、引羽の三段からなり、これを一庭としている。
踊子の他に新発意(神仏と称している)が付くが、おそらく平泉の剣舞でいうところのサルコに相当するものと推量する。
新発意は女物の長襦袢を着て東からげにし、赤い頬かむりをして踊りの段毎の変わり目に輪の中に入って一踊りする。
右手に扇、左手に笹を持つが、笹には大漁萬作等と書いた短冊を下げるところは浜の芸能らしい。
太刀踊りの引羽では円陣になり、右へ左へと跳ねながら踊る。
扇踊りでは両手に開扇を持って踊るが、これは何となく花踊りのような感じで、さんさ踊りに共通しているような拍子だ。
この他にも昔は高舘(なぎなた踊り)や山の神(なぎなた踊り)もあったというが今は絶えているという。
動画でどうぞ
