花輪鹿子踊り@2022第5回津軽石郷土芸能祭
さて本日は、2022年12月4日に行なわれた第5回津軽石郷土芸能祭から花輪鹿子踊りです。
その前に花輪鹿子踊りの由来について
「根城館に居を構えた閉伊頼基の家臣、花輪次郎なる者が芸を好んで旅をし、越後から習い覚 えたのが始まりと言われる。 寛永8年(1631) には、 花輪殿様で知られる南部 29代重信公 が、花輪より盛岡に召される時の御供につき、盛岡城の御前で披露して南部家の九曜紋と向鶴 の紋の使用を許されたといわれている。
毎年、 4月の華森神社例大祭で奉納し、盆の15日には花輪伝承館で鹿子踊りを披露して祖先を供養している。」ということです。
太鼓方は長半纏に袴。長半纏の背には九曜紋が入り、太鼓の前幕には南部家の向鶴紋が染め抜かれています。
編笠の太い飾り紐が華鬘結びのようにも見えます。
鹿頭に飾るザイはカナガラではなく紙ザイであり(御幣とも)、角である鍬形の真ん中には役別に前飾(紋コ)を付ける。
宮古の他の紙ザイ鹿子の前幕は四段に色分けされているが、花輪のみ赤一色である。
獅子頭の口は少し開いて作ってあるが、昔はこの隙間から前を見るのが常とされ、前幕の物見(蚊帳布)から見るのは戒められたという。
前幕にも向鶴紋がある。
後腰に白紙の御幣(コシッペと呼んでいる)を二本違えて挿している。
伝承している演目は儀礼の門がかり、一番庭(出羽、長歌、切り歌、引羽)、役踊りとして雌鹿子狂い、綱がかり、柱がかり、笹ばみがあるという。
動画でどうぞ
