狼ヶ志田神楽「宝剣納め」@2022南部神楽伝承推進協議会神納め
さて本日は、2022年12月17日に行なわれた南部神楽伝承推進協議会神納めのリポートとなります。
今年の神納めは、狼ヶ志田神楽の地元公民館を会場に行われた訳ですが、ますは神楽碑に一同拝礼です。
赤谷神楽の工藤さんが代表して祝詞をあげました。
ところでこの神楽碑は、元は下の写真の道路向かいにある神社にあったそうです。
その神社は狼ヶ志田神楽を創始した菅原家の敷地内にあり長く伝えられていたが、現在地に上狼ヶ志田公民館ができる際に移設したということです。
さて、公民館に戻って神上げの神楽一番 宝剣納めです。
その前に狼ヶ志田神楽の由来について
「狼ヶ志田神楽は、文久元年神楽の祖、菅原甚太郎、菅原新右エ門、菅原今朝吉、小野寺長蔵等が、小山、中沢神楽の本庄板太郎より山伏神楽を伝授された。
明治二十五年十一月、菅原甚太郎が上昼沢佐藤家を通して達古袋と縁組をしたことから、西磐井郡萩荘村達古袋阿部徳太郎、小岩彦三郎両師匠より達古袋神楽を伝授された。
達古袋神楽は、達古袋に永住した羽黒山系山伏一七代元道常学院相模坊が指導したと言われる。
大正五年二の台、養ヶ森、大正八年恩俗、衣川雲南田等に狼ヶ志田神楽を伝授している。
明治二五年初代庭元菅原甚太郎より昭和四四年九代庭元青沼松男に引継がれている。」
現在の代表は高橋先雄さんです。
宝剣納めは、素戔嗚尊が八岐大蛇の尾の先から取り出した天叢雲の剣を熱田神宮へ奉納する神話を神楽に仕組んでいます。
今日は神上げですので、宝剣を納めるまでの上演でしたが、舞手は狼ヶ志田神楽代表の高橋先雄氏。
姿勢を低くしての所作は荒舞の手本というべき舞でした。
ところで、この日は南部神楽伝承推進協議会の「創立10周年記念誌」が出来上がったということで、各団体に配布されました。
中を見ますと、この10年間の活動の様子を写した写真や、各神楽団体の由来、神楽演目の解説なと、すばらしい出来栄えです。
特にも日光東照宮での神楽奉納上演は私も同道していたことがあり感慨深い。
限定100部作成で、一部3800円で頒布もするとのことです。
ご希望ありましたら、このブログコメント欄にご記入ください。
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