栄通り太鼓@2022第5回津軽石郷土芸能祭
さて本日からは、2022年12月4日に宮古市立津軽石小学校体育館にて行なわれた第5回津軽石郷土芸能祭のリポートとなります。
ここ津軽石地区は、先の東日本大震災津波による被害が大きかった地域ですが、そこから立ち上がるために従来から伝承していた郷土芸能などをいち早く再開させて地域住民を奮い立たせたということです。
最初は栄通り太鼓です。
由来については当日プログラムより
「津軽石中学校の文化祭の時、他の町内では郷土芸能があり、生徒達が伝承活動に参加していた。 栄通り町内でも何か児童・生徒が参加できるものを作ろうと町内会で話し合った結果、「太鼓」の誕生が決まった。
(宮古市)重茂の盛合織之助先生の指導により、平成7年9月「栄通り太鼓」を結成し、練習を重ねて平成8年の津軽石中学校文化祭に初参加となり、現在は中・高校生を中心に伝承している。」ということです。
津軽石中学校では、課外活動に加え総合的な学習の時間も活用して、文化祭に向けて6月から準備を始め、道具を作ったり練習したりしているという。現在主として取り組んでいる芸能は、赤前ソーラン、栄通り太鼓、法の脇鹿子踊り、津軽石さんさ踊りの4つであるという。
ところで今年の上演では、地元津軽石に伝わる偉人伝「又兵衛」にまつわる演目も披露された。
この又兵衛とはその昔、南部藩領主がサケを独占していたのを見かねて、川止めの柵を外して人々にサケを分け与えたとされる人物。ところが南部藩領主はこれに怒り、役人をして又兵衛を津軽石川の河原で処刑させた。これを悼んだ津軽石川の村人が、わら人形を又兵衛の最期の姿に例えて供養したという。この故事が現在でも川鮭漁が始まる11月に豊漁を願って祭りを行っている。
ということで、又兵衛が鮭漁をしていると
お役人が又兵衛を捕縛に迫る。この情景をも太鼓打ちに仕組んでいます。
最後は祭ばやしの力強くも華やかな撥の音で盛り上げてくれました。
津軽石中学校の皆さん、とても良かったですよ!
動画でどうぞ
