前谷地神楽「御神楽」@2022第56回胆沢郷土芸能まつり
さて本日からは、2022年10月30日に胆沢文化創造センター大ホールにて行なわれた第56回胆沢郷土芸能まつりのリポートとなります。
最初は前谷地神楽保存会による御神楽で幕開けでした。
その前に前谷地神楽の由来について
「前谷地神楽は、式舞は山伏神楽で神舞、狂言舞は明治初年西磐井郡猪岡村字深立目、佐々木栄治より笹谷流の舞を伝授されたと言われている。
前谷地神楽の本元は胆沢郡小山の十文字神楽(この神楽は寛政年間から舞われたという)で、当時十文字神楽の舞人であった米倉軍治、純治親子が中心になって、明治十六年前谷地神楽を組織した。
明治二十年米倉純治が山目村赤荻の笹谷神楽に赴き、舞の指導を受け前谷地神楽を充実し、現在も古来の舞を継承している。
しかし笹谷神楽は古い神楽舞の舞型をきらい、三輪流神楽系の流れとなり、現在では笹谷流の古来の舞は見られない。
初代庭元米倉軍治、二代寺島幸之助、三代吉田養吉、四代高橋、五代佐々木平十郎、六代安倍伊三郎、七代菊地民之助、
佐々木重行、九代~十一代安倍五四郎、現在の庭元菊地民治郎は十二代である。
なお前谷地神楽の笹谷流神楽舞を胆沢郡金ヶ崎の三ヶ尻神楽、胆沢郡前沢町古城の折居神楽、胆沢町小山の柴山神楽、笹森神楽に伝授した。
昭和四二年二月胆沢町民俗無形文化財に指定された。」
とあります。現在の保存会会長は高橋政美さんです。
この日の胴取は神楽クラブの高校生です。
前谷地神楽では、後継者育成のため平成5年ごろより地元の若柳小学校の子どもたちに御神楽を指導してきた。
平成27年からは神楽クラブが結成され、5・6年生が練習に取り組み、山の神舞、三番叟なども伝承させてきた。
前谷地神楽 山の神舞、三番叟動画⇒youtube動画
様々な芸能発表の場が無くなっている中で芸能伝承のモチベーションを維持するのは本当に大変なことと思います。
殊に子どもたちにとっては、発表の場が目標そのものであり、また一生懸命取り組んできたことの成就感を得る唯一の場でもあります。
この日は、他の団体でも子どもたちが活躍していました、頼もしい。
動画でどうぞ
