善楽流獅子舞「親子舞」@2022民俗芸能による祈りと絆
さて本日は、2022年11月5日に行なわれた民俗芸能による祈りと絆から善楽流獅子舞で親子舞です。
善楽流獅子舞の由来について
「この獅子舞のはじまりは、舞川字不動塚にあった不動院に伝わったもので、その時代は江戸時代初期の寛永年間である。
安永四年の風土記書上によれば、この不動院は中興となったおりこの時代は十一代となっている。
紀州の熊野修験、出羽の羽黒修験等によって開院されている。
後数代を経て同村字河岸に遷座熊野権現と号す。別当は一明院が主流をなしている。
この熊野権現も大正三年十二月十七日に村社舞草神社に合祀された。
建物は同社の奥院として現存している。
これ等一連の流れの中で当然のことながら獅子舞もその行動範囲は広くなっていきました。
以来昭和四十年頃まで旧暦の二月一日に舞草地区全域をまわり諸悪根源を門毎に祈祷してきた。」
ということです。現在の保存会代表は熊谷秀雄さんです。
現在の保存会には若い会員も増えて地域の巡行や幼稚園への披露を行っているという。
善楽流獅子舞の演目は、隆盛時には12種類あったが神社の火災とともに焼失して、現在は口伝で継承している8種類ということです。
・腕(かいな)差し
・脇払い
・三の足
・六の足
・錫杖神楽
・扇神楽
・柱隠し
・世の波
この親子獅子という演目は、つい最近復演されたものです。
親子獅子は宮城県では塩釜神楽等の十二座神楽にしかなく、岩手県内では皆無(個人的知見ですが)と思われます。
5年前の3月に獅子舞巡行を採訪に言った際に会長さんが演目復活を目指しているとのことでしたが、実現できたようです。
5年前の獅子舞巡行の様子は、過去ブログを参照ください。⇒一関市舞川の善楽流獅子舞巡行記 前編
動画でどうぞ
