本郷神楽「翁舞」@2022民俗芸能による祈りと絆
さて本日は、2022年11月5日に行なわれた民俗芸能による祈りと絆から本郷神楽で翁舞です。
その前に、本郷神楽さんの由来について、阿部正瑩著「南部神楽系譜調査報告書」から
「藤沢本郷には、古くから法印神楽が伝えられて来た。 明治一五年、浜横沢の加藤勇八が、西磐井郡厳美村の三輪流瑞山神楽を学び、保呂羽神楽を創設した。加藤勇八の弟子の佐藤留五郎は神楽に精進し、舞もすばらしく神楽の師匠となった。
大正二年、村社葉山神社の世話係の小野寺馬吉が世話人となり、佐藤留五郎を神楽の師匠として迎え、畠山一男、熊谷八重治、千葉三郎、熊谷新吉等が舞手となり、葉山神社の代々神楽として、本郷神楽が復活された。
本郷神楽は、法印神楽の系統を生かし、サンヤ舞とも言われる山神舞、荒神、水神、明神、流転、天下り、八幡舞の七つの荒舞をも残している。 云々とある。」
ということです。庭元歴代は佐藤留五郎、畠山一男、熊谷八重治、畠山春男、熊谷功、佐藤賢吉となっています。
幕出し歌は
〽 松を尋ぬるに 双葉の松を 尋ぬるに
本郷神楽では、翁舞と三番叟を式舞と位置づけているとうことです。
この式舞を奉納した後に神舞や段事(科白神楽)をするというしきたりです。
本郷神楽の翁舞は、手次の中に四方を祓い清めるとともに、神楽の場を祓う所作もあり、舞台清めの舞としての位置づけもあるようです。そしてこの翁舞は「神降ろしの舞」とも言われているということです。
動画でどうぞ
