富沢神楽「曽我兄弟父の仇討ちの場」@2022民俗芸能による祈りと絆
さて本日は、2022年11月5日に行なわれた民俗芸能による祈りと絆から富沢神楽で曽我兄弟父の仇討ちの場です。
富沢神楽さんの由来については定本から
「明治二○年頃、蕎麦沢の佐藤林之丞が庭元となり、西磐井郡金沢村飯倉神楽の小野寺忠七師匠(飯倉から真滝小林に婿養子に来た人)を招き、部落の若者達に神楽の指導を行ない富沢神楽を創設した。
明治時代、初期の人達が二期、三期と舞人の養成を図ったが大正初期に絶えた。
昭和三年、佐藤民治が発起人となり佐藤甚之助が庭元となり、飯倉神楽より高橋衛師匠を招き佐藤民治と共に神楽の指導を行ない、富沢神楽を再興した。
初代庭元佐藤林之丞、二代三代佐藤甚之助、四代佐藤利男、五代千葉清人、六代佐藤登である。」
とありますが、現代の代表者は佐藤徹さんです。
さて、曽我兄弟ですが、父の仇討ちをしようと仇敵工藤祐経が源頼朝の巻狩りに出たところをめざしてやってきます。
兄の十郎祐成です
弟の五郎時致です
夜の暗闇に乗じて工藤祐経の陣屋に忍び込み討ち取ろうとした兄弟ですが、見つけあぐねます。
稲わらを赤く染めた松明を使うという演出が秀逸です。
仇を見つけ出せないでいる兄弟は互いに刺し違えて死のうとした刹那に、陣屋の侍女亀鶴姫が手引をし、祐経の陣屋へと導きます。
工藤祐経は寝所を襲われて対戦するも曽我兄弟の太刀にうたれます。
かくて、父が討たれてから十八年目にして本懐をとげることができたということです。
動画でどうぞ
