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2022.11.15 | Comments(0) | Trackback(0) | カテゴリ神楽

田中新山社神楽「鳥舞」@2022第44回一戸町郷土芸能祭

さて本日は、2022年11月13日に行なわれた第44回一戸町郷土芸能祭から田中新山社神楽で鳥舞です。

田中新山社神楽の由来について当日プログラムより

「岩舘字田中にある誠昌院の禰宜 (山伏) であった田中太エ門家(屋号 「禰宜殿 (ねぎど)」)が別当として主催する山伏神楽です。
明治政府が神仏混淆を禁止すると、誠昌院は神職を願い出て許可されており、その頃から神楽は演じられなくなったようです。
再び田中で神楽が踊られるようになったのは、昭和23~24年頃女鹿神楽の女鹿沢常次郎師匠を田中集落に招いて始めたものですが、この神楽もわずか10年程で演じられることがなくなってしまいました。
現在の田中新山社神楽は、有志住民がかろうじて伝わっていた演目を継承しなが ら、町内他団体にも教えてもらい平成15年に復活させたものです。」
ということですが、現在の保存会代表は田中太右エ門さんです。



上女鹿沢の岡沢家は三明院という山伏の家系で、高屋敷神楽との関係も深い。
その三明院が延享4年(1747)に岩館田中の誠昌院に霞領分の内「女鹿村、小繋村より馬羽松まで、同じく宇別、椛ノ木平、平糠村、新田通」を二十五貫文で売り渡したということが「御預霞之内分霞手形之事」という文書に明記されているという。
田中新山社神楽の会長は、その誠昌院の禰宜の末裔であるということです。

一戸の神楽は幕出や幕入りに幕を担ぐことが多い。

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鳥舞はやはり秋田の番楽との共通点も多く、扇と錫杖での練舞が古雅である。

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早拍子に変わった舞が終わると二人とも盆を持って散供する

20221113110024IMG_1590.jpg

四方を祓った後に扇の舞で舞納める。

20221113110120IMG_1592.jpg

動画でどうぞ


テーマ:伝統芸能 - ジャンル:学問・文化・芸術

2022.11.15 |

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祭・・・それは祈り、畏れ、そして縋り付くばかりの信仰、神人共生の歓びの象徴。さて、明日のエネルギーの糧を求めに彷徨おう。

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