高屋敷神楽「権現舞」@2022第44回一戸町郷土芸能祭
さて本日からは、2022年11月13日に一戸町コミュニティセンターで行なわれた第44回一戸町郷土芸能祭のリポートとなります。
コロナ感染症対策で3年ぶりの開催となったようですが、
ということで、最初は一戸町の高屋敷神楽で権現舞です。
一戸町の神楽は一戸の山伏神楽として県無形民俗文化財に指定され、保持団体は高屋敷神楽と中山神楽です。
その他にも町内には女鹿神楽、小友神楽、田中新山社神楽が活動しています。
その中でも高屋敷神楽は歴史の古さと保持演目の多さが特徴です。
高屋敷神楽の源は、上女鹿沢の三明院という山伏にあると言われている。神楽は権現を捧持する山伏の重要な職分でるため、神楽を一人で舞うことは出来なく、12人の神楽男と呼ばれる人が必要だった。三明院が最も近くのまとまった村落である高屋敷の人々に神楽を伝え、神楽男に仕立て上げたのが高屋敷神楽の始まりと言われている。高屋敷地区では、小中校生へより多くの演目を伝承するなど後継者育成にも努めているという。
まずは下舞から
権現様は二戸から八戸地方に同系統のものが多く見られるタイプで獅子幕は黒黄赤の三色で、勇壮に歯打ちを繰り返すのが特徴です。
別当によるご祈祷
さらに乗り権現という獅子あやしが獅子の背に乗る所作があります。
これは宮城県涌谷町の古式獅子舞や八戸の虎舞など三陸沿岸部でも同様のものがありますが、根底は同じなのでしょうか。
また、獅子あやしが権現頭を持って肩乗りする軽業も見せます。観客が大いに沸く瞬間。
さらにこの日は、権現様で会場の全員に身固めを行いました。ありがたい。
動画でどうぞ
