幸田神楽「八岐大蛇舞」@2022幸田神楽鑑賞会
さて本日からは、2022年8月28日に花巻市の幸田ふれあい館にて行なわれた幸田神楽鑑賞会のリポートとなります。
その前に幸田神楽の由来について花巻市史第三巻などから
「幸田神楽は幸田地区に鎮座する八雲神社の奉納神楽である。「幸田神楽本』によれば、その由来について藤原秀衛の三男泉三郎忠衡は、平泉藤原氏滅亡の際落ち延びられ、此の地に隠れ住まわれた。 矢沢地域の感慨用水を確保するために幸田川を塞ぎ止めて、溜池を築く工事をはじめたのであるが思うように工事が進まず思案の末、忠衡公が信仰している、祇園牛頭天王(八雲神社の祭神)を祀りて工事の無事完成を祈って神楽を奉納した。
また昔、幸田川には上と下に二つの大きな沼がありこの沼には、それぞれ、主(化け物)が住んでいた。この沼を埋め、田を作り堤を作った為に、主達は住みかを失い、その怒りを鎮めるために、堤の西北(乾)方に神楽場を定め神楽を奉納したところ、主達の怒りが鎮まり平和が戻ったといわれ、それ以来毎年神楽場で神楽を奉納したとあり、古い時代からこの地に神楽が存在していることを語っている」ということです。
打ち鳴らしに続いて最初の演目は八岐の大蛇退治の舞です。
最初に手名椎足名椎と稲田姫が出て一舞 幸田神楽では直面での舞となっています
次に素戔嗚尊が出て大蛇退治をする代わりに稲田姫を娶る誓約をする
幸田神楽には約四十種類の面が伝わっているということで、この面も古そうですし、出雲系神楽の面に似ています。
と、大蛇が赤面でオキ笛を吹き鳴らして襲いかかるも、素戔嗚尊が退治する。
最後は装束を改めて千代の御神楽クズシ舞で舞納めます。
動画でどうぞ
