行山流口内鹿踊「一番庭」@2022第16回浮牛城まつり
さて本日は、2022年8月11日に行なわれた第16回浮牛城まつりから行山流口内鹿踊で一番庭です。
その前に行山流口内鹿踊の由来について
口内鹿踊の伝書によれば
「文化11年(1814)に江刺郡稲瀬村上門岡杉沢屋敷(現 北上市稲瀬町上門岡)の六郎治から、上口内村草刈場の市太郎に伝授」したとあります。その後、一時中断したものの昭和47年から熊谷保等の指導により、昭和51年に免許相伝を受けているということですが、この上門岡鹿踊は相去から伝承した金津流でした。
ところが、口内は安永二年(1773)に行山流大原山口系から行山流を伝授(東北民俗P81H29.8刊)されている。
鹿頭の後ろに行山の文字が入っています。されど、やはり金津流も混じっているような。
伝書によると口内鹿踊に伝承される演目は、一番庭(礼庭)、二番庭(中庭)、三番庭(鉄砲踊り)、女鹿子狂い、案山子、岩崩、露ばみ、中山狂、春駒狂、土佐 となっている。
三人狂い
口内は現在では北上市になっていますが、昔は江刺郡福岡村といい現江刺の生活圏にあります。
なので、生活様式や民俗芸能も江刺圏内という解釈になります。
また、このエリアでは「三つ踊り」と称して、鹿踊、剣舞、奴踊りが各集落に伝承されてきた経過があり、地域の紐帯の基となる重要な役割を担ってきました。
口内鹿踊では、間口を広げての後継者育成や、鹿踊を知ってもらうためのワークショップを開催するなど意欲的な活動が進められています。
これからも注目していきたいと思います。
動画でどうぞ
