鹿又法印神楽「日本武」@2022第43回石巻地方神楽大会
さて本日は、2022年9月4日に行なわれた第43回石巻地方神楽大会から鹿又法印神楽で日本武です。
その前に鹿又法印神楽の由来について宮城県民俗芸能(1)から
「河南町の郷土史家安達安治氏によれば、旧修験院の天形山法楽院 (本山派) には宝暦年 ( 1751~1763) や安永年 (1772~1780) の古文献に神楽が行われていることが記されてあるという。 修験道廃止以降はしばらくの間中断していたらしいが、年代は不明だが桃生町の神楽団から習得して一時は盛行していたといわれる。 現在は伝承者8名で、 うち後継者は1名である。 鹿又小学校生徒にも神楽を習わせている。 昭和61年に宮城教育大江馬研究班が社会教育学の研究として鹿又法印神楽を取材し、 神楽と地域の子供たちの関わり等を取り上げた。河南町教育委員会では地域の民俗芸能団体5保存会をもって河南町民俗芸能文化財保存協会を組織 して伝承育成活動を促進させるべく尽力している。 鹿又法印神楽では毎年つぎの神社祭礼を主として演舞を 行っている。
6月14日夜 鹿又 八雲神社
11月3日 三輪田 二俣神社
11月22日夜 鹿又 八雲神社」
ということですが、現在の保存会長は佐々木昭弘さんです。
素戔嗚尊が八岐大蛇の尾から取り出した天叢雲剣を熱田神宮に奉納します。
ところが悪鬼がそれを盗み取ろうと岩永姫に变化して舞込みます。
变化した姿を神鏡には悪鬼の姿に写り、次第に正体を表します。
〽 自らは実の岩永姫にあらず、八重の墻合に住まう悪鬼なり。かの宝剣を奪い取り、尊へ仇をなさんため、かく化現せり
と、おどろおどろしく宝剣を奪い取ります
宝剣が奪われたことに気づいた日本武が怒り、悪鬼から宝剣を奪い返すことを誓います
〽 自らは日本武尊これなり。
然るに悪鬼女と化し、かの宝剣を盗み取り、尊へ仇なさんとす、よって装束を改め、かの宝剣を取り戻そうと存じ候らえ。
正体を表した悪鬼が鬼面にて出てきます。
悪鬼は舞台狭しと暴れまわり日本武尊と格闘します。
ついには日本武尊が悪鬼の首を取って勝ち名乗りを上げる
〽 ただ安々と討ち取ったり、何の疑いあらんやのう!
最後は太刀御神楽で舞い納めます。
動画でどうぞ
