成田神楽「翁舞」@2022第39回みちのく神楽大会
さて本日は、2022年7月3日に行なわれた第39回みちのく神楽大会から成田神楽で翁舞です。
成田神楽の由来について
「早池峰岳神楽から旧八幡村(現花巻市石鳥谷町)に伝授されたのが元禄元年(1686)で、その後文政6年(1823)に成田村上成田小原清三郎が習得したのが始まりとされる。
歴代師匠は初代小原佐太郎、二代伊藤藤八、三代小原孫之助、四代小原寅太郎、五代小原伝太郎、六代小原安美、七代小原重太郎、八代小原長蔵となっている」
翁舞は岳神楽では塩土老命と称し、次の三番叟とは対になった舞で、古い神楽本には白き尉、黒き尉と書いてあるとのこと。
ちなみに、南部神楽では神降ろしの舞を翁の舞としている。
幕出謡は 〽 松を尋ぬるに老いの身の 松を尋ぬるに老いの身の 二葉の松を尋ぬるに
幕出しでは通例は幕の上に扇などを出すが、岳流の翁舞では幕の下で扇を軽く振るう。
翁の出現を予感させるようで、とても趣のある前振りであると思います。
翁舞は、古くは田楽や猿楽、あるいは人形浄瑠璃、歌舞伎、また民俗芸能などでも演じられてきた。
天地長久、五願円満、息災延命を願って踏み鎮める儀式的祝言曲であるという。
扇を前に押し出す所作で四方に巡ると幕内から舎文がかかる
〽 さあて 天竺のまつ代河の池の亀、甲に千歳さんとの星の山を戴いて まんごうを経るとかや
さて我が朝の鶴はハ千萬歳をうとうてかの所に参りて 四ツの御祝い申さんと
さて百歳は年のさかりの黒髪は白髪となり 白髪は老楽となる 老楽は きにかえるとかや
春咲き染めし花の色 秋は実なりて 冬までも 実はおちつと かの光りつる
諸神 諸佛 七世の孫におうたるためしの目出度さよ
これより崩し舞になって舞い納めます。
動画でどうぞ
