赤谷神楽「寄せ太鼓・降神の舞」@2022第16回神楽共演石越大会
さて本日からは、2022年6月12日に行なわれた第16回神楽共演石越大会のリポートとなります。
コロナ禍で2年延期になっていただけに、この日は久しぶりに見る神楽団体も多く、会場に集まった皆さんも待ちに待った神楽大会開催を楽しんでいるようでした。
ということで、当初のプログラムから出演団体が変更になるなどしたので、本日のプログラムを掲載します。
ということで、9時30分から神楽共演会が始まりました。
最初は寄せ太鼓 それに続いて降神の舞です。担当は赤谷神楽です。
その前に、赤谷神楽さんの由来について
「明治二六年、鈴木築吉が庭元となり岩手県西磐井郡花泉町、上油田神楽の佐藤和三郎師匠の指導により、橋向神楽を創設する。
昭和二六年、工藤文市が庭元となり内容の充実を図り、赤谷神楽と改称した。
初代庭元鈴木蕊吉、現在の庭元工藤貞夫は五代目である。」
ということなそうです。現在の代表は工藤智徳さんです。
胴を取るのは工藤貞夫さんです。
神楽上演に先立って恒例の神招きの儀礼から始まります。
工藤貞夫さんによる祝詞奏上がありました。
昔は神楽衆が神官に替わって別当役として神事も行ったと聞きます。
これも神楽の果たす機能の一つと言えます。
降神の舞は神楽のはじめに舞われる翁の舞で、八百万の神を招き入れ、民族の平和と繁栄を祝福し、
万民の平和と健康を祈り、神事や祈祷をする舞といわれています。
舞そのものは、法印神楽のものを伝えているわではなく、所作は南部神楽としてのものになっています。
翁の言い立ては
さて 千年の末代 河の池の亀
茅は還りて萱となり 萱は還りて茅となりぬ
つまり、諸事安寧、庶民安寧を祈祷する舞となっています。
一日も早い疫病収束を祈願するとともに家内安全、平穏無事を祈る、そんな願いもこもった翁の舞でした。
動画でどうぞ
