上根子神楽「翁舞」@2022熊野神社例大祭
さて本日は、2022年6月25日に行なわれた熊野神社例大祭から上根子神楽で翁舞です。
幕出しは
〽 どうどうと鳴るは瀧の水 鳴るや瀧の水 日は照とも常にたいせぬ 鳴るは瀧の水
鳥兜に翁面、千早に前帯を締めて扇を持って舞い出る
この辺の笛太鼓の拍子が遠野山伏神楽に似ている感じです
囃子止まって舎文
ちえはたれりらりどう さって唯今の翁と申すは
伊勢神明天照大神のおしませたもう しょげんの表を顔にあて
狩衣の袖をひるがえし ひる戻し 四つのご祝い申さんと
百歳はきいそ 二百歳はとくのさかり
まった黒髪はま白髪となり ましらがは おいらくとなり
おいらくは 木に帰り萱となり 出世の孫に逢うたるためしは めでたさよ
松や先 翁や先に生まれつつ いざさらばよりて年比べせんや姫小松
鶴の千年 亀の萬劫を経るよりもなお久しき翁なり
そよは何その翁ぞよ 春は花咲き 夏もよし 秋は実なり 冬までの
実を取らんためし めでたさよ
国土の男女は たれか三十ならん らしゆら山にささむら いざさらば
天竺の末代川の池の亀 これは三どうの星の山をいただいて 萬劫を経るとかや
まった我朝の鶴は千萬歳をうどうてこの所に仰ぎ奉る
千秋万歳の千秋万歳の御祝の舞なれば もひとかいな もうたりやもうたりや
神には天きょう地きょう 五萬延命 息災延命 成就苦楽 出世と祈り申すも
ただこの君 百世百代 千代五萬年が世の間仰ぎ奉る
これら翁舞の詞章は謡曲の翁にも千歳の謡として同様の文脈があり、
古来より歌い継がれたものを神楽に引いたもののようであるが、岳大償の詞章とは随分と異なる点が多い。
動画でどうぞ
