達古袋神楽「寄せ太鼓・鶏舞」@2022平泉熊野三社奉納公演
さて本日からは、2022年5月3日に行なわれた平泉熊野三社奉納公演から達古袋神楽で寄せ太鼓、そして鶏舞です。
この熊野三社での神楽奉納もコロナ禍で2年ほど中止となっていましたが、春の藤原まつり開催に併せて3年ぶりに開催することになったうようです。
種々の経過はありましたが、とにかく開催できて良かったなと思いました。関係各位のご努力に感謝申し上げます。
ということで、神楽上演に先立ち寄せ太鼓です。今回の当番は達古袋神楽でした。
神社のはるか下方国道では義経東くだりの行列が始まるところです。
ということで、この日の神楽公演は、熊野三社の祭礼ということで神楽も式三番から始めようということでした。
南部神楽における式三番とは御神楽(鶏舞)、翁舞、三番叟ということになります、これも南部神楽の神事芸能の証左として位置づけることができると思います。
その前に、達古袋神楽の由来について
「明治二年の火災で記録を失ったので資料はないが伝える所によれば、八幡神社は田村麻呂公の勧請といい、康平五年(一○六二)八月一五日再建の棟札もある。
八幡山常学院は、京都本山派の相模坊が、文明一○年(一四七八)開設し、古くから八幡神社の奉納神楽として法印神楽が舞われて来た。
なお弘化年代(一八四四)に神楽も盛んになり、明治以降には、胆沢地方、宮城県北、栗原郡、玉造郡等にも伝えられた。
明治以前は常学院が宮元となり指導に当ったが、以降の歴代師匠は、明治一一年小野寺伊三郎、明治二○年阿部徳太郎、明治二五年小岩勝蔵、明治三○年小岩利右エ門、小岩彦三郎、大正九年~昭和三八年まで阿部長治、以降阿部孝が指導に当り後継者の養成に当った。」
とあります。現在の代表は小岩恭一さんです。
達古袋神楽では、鶏舞、三番叟、岩戸開き、彦火火出見尊を式舞としている
御神楽(鶏舞)は式舞の最初に位置づけられているもので、南部神楽において山伏神楽の系譜を引く部分でもあります。
達古袋神楽の御神楽は足捌き(ステップ)に特徴があり、細かい上下動が軽やかに見えて華やかな感じがします。
動画でどうぞ
