栗原神楽「五穀舞」@2022春の藤原まつり 金色堂
さて本日は、2022年5月2日に行なわれた岩手県平泉町「春の藤原まつり」郷土芸能公演に出演した栗原神楽です。
この日は毛越寺と平泉駅前そして金色堂前での公演でしたが、金色堂前の様子についてリポートします。
コロナ禍で3年ぶりにフル開催となった春の藤原まつりですが、大勢の観光客が中尊寺の月見坂を行き交っていました。
そんな中で午後2時30分に金色堂広場で五穀舞が賑やかに上演されました。
その前に栗原神楽さんの由来については定本より
「明治一二年三月三一日、栗原悦之助が神道事務局に神楽の届出し承認を得た文書がある。
岩手県萩荘村市野々の自鏡山山伏神楽の指導を得たといわれている。
大正時代に復活、中断した。昭和五年、栗原の佐藤正吉が指導し再興する。その弟子代表の佐藤左吉に引継がれ現在に至っている。初代庭元栗原悦之助が中断後を再興した。」とあります。
現在の代表者は佐藤敬さんです。
神楽が始まる前に栗原神楽と五穀舞の解説ですが、相変わらず名調子のMCで観衆を神楽の世界に誘い込みます。
南部神楽での五穀舞は、法印神楽系の演目で、五穀豊穣を司る神が下僕に対して、春三月になったので首尾よく種まきせよと命じ、下僕が田を耕して種を蒔くという内容ですが、団体によって多少演出の違いがあります。
栗原地方では天照大神、月読命、素戔嗚尊が出て、高天ヶ原の種まきの相談をするところから始まります。
天照大神です。
素戔嗚尊です。
そして、月読命が下僕に種まきを命じます。
呼び出しに応じて、道化役の下僕が出て、面白おかしく農作業を演じます。
種まきは観衆に紅白餅や飴などを蒔いて盛り上がります。
観光客の子どもたちも大喜びで良い思い出になったことと思います。
そして、無事収穫が終わると米俵を積んで祝います。
最後は素戔嗚尊が当地の秋の稔りを約束してめでたく舞納めます。
動画でどうぞ
