神友楽「五代領」@2022風の沢ミュージアム
さて本日は、2022年4月30日に「風の沢ミュージアム」にて行われた2022年度企画展「混思考」のオープニングセレモニーでの神楽上演から神友楽で五代領です。
神友楽について
「神友楽は、宮城県栗原市内の中野神楽、栗原神楽、城生野神楽、川北神楽の若い担い手が流儀の壁を越えて集まり活動している団体です。神楽衆の高齢化や後継者不足により存続の危機にある南部神楽ですが、新たな魅力の発見や、これまで受け継がれてきた価値を後世に残すことを目的に、積極的な活動を行っています。」
ということです。会長は中野神楽の佐藤高広さんです。
さて演目の五大領は、春夏秋冬と季節の間の土用にまつわる物語です。
「我々の日本に四季の神様(春、夏、秋、冬)が三百六十日を納めていましたが、そこに太陽の神様八拾萬玉の尊より『春夏秋冬のみでは、万物の成長などあり得ない。太陽の恩恵を賜り初めて万別の成長があり得るのです』と意見を申し述べ、四季のうちから何日かを分け与えよと四季の神々に迫ります。
しかし、四季の神々は、太陽の神様の意見を聞き入れず。
ついには、装束を改め太刀を抜いて激しい争いになりました。
土姫、八十萬魂命 土用を司る
木徳神 青面で春、東方を司る
火徳神 赤面で夏、南方を司る
金徳神 白面で秋、西方を司る
水徳神 黒面で冬、北方を司る
その時、月よりの使者「天御中主の尊(アメミナカヌシノミコト)」は『四季は、九拾日ずつあるが、その内より末から数えて十八日を土用として、太陽の神様に分け与えなさい』『そうすれば、十八日掛ける四季(春、夏、秋、冬)は、七十二日成り。すなわち、九拾日より十八日を引いて七十二日となす。』『よつて、各四季(春、夏、秋、冬)と土用ともに七十二日となるように、平等に分けなさい。』と仲裁に入り、平和な世に戻りました。
このことにより、地球五行の法則が誕生して、暦に反映したと言い伝えられている。
最後は千代の御神楽、くずし舞にて舞納めます。
動画でどうぞ
